30代会社員のなおつんです。
このブログでは30代会社員の悩みを同じ会社員へ向け共有し、今日よりも明日へ一歩前進できるような記事を書いています。
今回は人気YouTuberであるバフェット太郎がおすすめする、永久に保有できる米高配当株3選の企業について直近の業績などを解説していきます。
バフェット太郎はYouTubeやブログなどで投資に関する情報を発信している人で、「バカでも稼げる「米国株」高配当投資」という書籍も出版するほど投資界隈では有名な人です。
「バフェット太郎の秘密のポートフォリオ」公式ブログ ➡ https://buffett-taro.net/
また、私はこのブログで資産運用などの実績を公開しているので、気になる方は関連記事もご確認ください。
永久に保有できる米高配当株3選
株取引で利益を出すには売買益(キャピタルゲイン)と配当(インカムゲイン)の2種類がありますが、永久に株式を保有する事でインカムゲインとしての配当を貰い続けることが出来るようになります。
バフェット太郎がおすすめする永久に保有できる米高配当株3選は以下の3銘柄となります。
② プロクター&ギャンブル(P&G)
③ ジョンソン&ジョンソン
これらの銘柄を選定する条件となっているのは、長期に渡って安定した営業キャッシュフローを稼ぎ続けているかという事と営業キャッシュフローマージンが20%以上あるという事の2点です。
つまりどんな不況などの状況においても安定的に利益を出し続けている企業という事になります。
営業キャッシュフローについては、別の記事でも詳しく解説しているので関連記事をご確認ください。
永久に保有できる米高配当株1 「コカ・コーラ」(KO)
世界中で愛され、現在では200ヵ国以上で飲まれているコカ・コーラですが、永久に保有できる米高配当株として文句ない銘柄のひとつです。
この銘柄は長期間に渡って配当金を増やし続けている「配当王」と呼ばれます。
増配期間はなんと59年間という実績があり、この期間一度も減配する事もなく増配をし続けている企業です。
コカ・コーラは年間330億ドルの売上高と77億円の純利益を稼ぎ出すアメリカの巨大企業です。
この企業は2020年のコロナの影響をほとんど受けるどころか、2019年と比較して売上高営業利益率が29.8%と非常に高い数値を記録しています。
日本の食品製造メーカーの売上高営業利益率の多くが2~6%の間に納まる事を考えると、これだけでコカ・コーラの優位性はありますが、営業キャッシュフローマージンも29.8%(下のグラフ)あり、こちらもかなり優位性のある事業をしている事が分かります。
営業キャッシュフローマージンが過去3年間は改善をしている点も非常に優秀な企業であることがデータから見て取れます。
財務体質としては自己資本比率が24.4%あるので、絶対安全とは言えませんが健全なレベルだと言えます。
むしろ事業そのものに優位性があり、多額の営業キャッシュフローがあるのでちょっとの事では全く問題ないと判断できます。
永久に保有できる米高配当株2 「プロクター&ギャンブル」(PG)
プロクター&ギャンブル(P&G)はアメリカのオハイオ州に本社がある日用品メーカーとして世界最大級の一般消費財メーカーです。
日本でも数多くの洗剤や化粧品、ヘルスケア製品が販売されているのをよく見かけますが、P&Gの製品は世界では180ヵ国以上で販売されています。
この企業も65年間ずっと減配せずに配当を増やし続けている企業として「配当王」と呼ばれています。
売上高営業利益率は3年連続で大幅改善し、2021年6月期には23.3まで改善しています。
日本では花王がP&Gの競合になりますが、花王でも営業利益率は15%程度という事を考えると、この数値だけ見てもP&Gがかなり効率的に利益を出している企業だという事が分かります。
営業キャッシュフローマージンは24.1%とこの数値も優秀です。
また自己資本比率が39.1%もあるので財務的にも安定している企業といえます。
この企業も営業キャッシュフローをたっぷり稼ぎながらも安定した財務体質を維持しているので、投資家としては永久に保有したい銘柄です。
永久に保有できる米高配当株3 「ジョンソン&ジョンソン」(JNJ)
ジョンソン&ジョンソンはアメリカのニュージャージー州に本社がある、製薬、医療機器、トータルヘルスケア製品を扱う大手企業です。
日本でも時々テレビCMを放送しているのを見た事があると思います。
この企業は59年間も増配をしている永久に保有したい銘柄のひとつです。
営業利益率はここ3年間で多少落ち込んでいるものの、それでも24.1%と驚異的な数値を出しています。
つまり売上げに対する利益が高いという事なので、付加価値の高い事業ということになります。
営業キャッシュフローマージンは31.5%を誇り、今回紹介した銘柄の中ではダントツです。
自己資本比率が36.2%と高い事も特筆できる点ですので、稼ぎが良くさらに財務も安全という優良企業です。
ジョンソン&ジョンソンも永久に保有しておきたい銘柄といえます。
永久に保有できる米高配当株3選から分かる事
今回はバフェット太郎は3銘柄だけを紹介していましたが、アメリカにはまだまだ永久に保有したい銘柄がたくさんあります。
これらの永久に保有できる銘柄の利益率や財務状況を確認する事で分かる事は、短期的な株価のチャートではなく、市場を独占して高い利益率があるかと財務体質が健全かどうかという事が投資の判断基準になるという事です。
株式トレードといえばチャートと睨めっこして短期的な値上がり益を狙うイメージがありますが、永久に保有できる銘柄は企業の価値そのものに焦点を当てた投資手法という事です。
つまり付加価値が高く利益をたくさん出している企業は、それだけで社会的な価値も高く多くの人が株を欲しがるため、自然と株価も上昇するという流れです。
永久に保有できる銘柄への投資は、長期目線で企業とお付き合いしていくというスタンスが大事である事が分かります。
ちなみに長期的に増配をしている企業は他にもあり、今回紹介した銘柄を除いた上位10社は以下のようになります。
ドーバー(DOV) 66年増配
ジェニュイン・パーツ(GPC) 65年増配
パーカー・ハネフィン(PH) 65年増配
ノースウェスト・ナチュラル・ガス(NWN) 65年増配
エマソン・エレクトリック(EMR) 64年増配
スリーエム(MMM) 63年増配
シンシナティ・ファイナンシャル(CINF) 61年増配
ロウズ(LOW) 59年増配
ランカスター・コロニー(LANC) 59年増配
これらの企業がどんな企業であるとか、営業キャッシュフローや財務体質を各自で調べてみるのも面白いかも知れません。
中には増配をしながら、実は経営危機になっていたり永久に保有は出来ないと判断出来る銘柄もあるので注意は必要です。
まとめ
今回解説した「コカ・コーラ」「プロクター&ギャンブル」「ジョンソン&ジョンソン」はアメリカの中でも超優良企業として米国投資家の間では人気です。
これらの銘柄を判断するには「売上高営業利益率」や「営業キャッシュフローマージン」などの多少の専門知識が必要になりますが、要するにしっかり稼いでいる企業かという点が重要になるので、少し勉強すれば難しいものではありません。

投資を勉強すれば最終的に米国株に行きつくのかも。
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