30代会社員のなおつんです。
このブログでは30代会社員の悩みを同じ会社員へ向け共有し、今日よりも明日へ一歩前進できるような記事を書いています。
今回はブランド総合研究所がインターネット上で実施したアンケート「女性が働きやすい企業ランキング」の上位5社が発表されていましたので、各社の直近の業績を比較しました。
近年では女性の社会進出が積極的になり、女性を積極的に基幹職としても採用する動きも出ています。
さらにコロナ禍の大変な中でも「女性が働きやすい=企業価値が今後高まる」という個人投資家である私の予測の元に今回の記事を執筆しました。
また、各企業が女性雇用のために取り組んでいる活動なども紹介していきます。
女性が働きやすい企業トップ5社
ブランド総合研究所が発表した「女性が働きやすい企業」のトップ5社は以下の通りです。
株式会社ワコールホールディングス
堂々1位は「ワコール」でおなじみの株式会社ワコールホールディングスです。
京都府京都市に本社を構え、メインの「ワコール」と低価格帯の「ウイング」の2つのブランドを中心にインナーウエアやスポーツウエアを販売しています。
国内以外にも、米国・欧州・中国などでも事業展開をしています。
ワコールで働く従業員全体に占める女性社員の割合は80%以上と高く、会社が取り組んでいる内容は、「育児休暇取得者を対象にスムーズな復帰のための支援強化」や「管理職やマネジメント層向けに女性活躍促進のための育成支援のあり方についての研修」を実施しています。
管理職(課長級以上)に占める女性の割合を30%を目標としています。
株式会社ヤクルト本社
ワコールに続いて女性が働きやすい企業第2位が東京都港区に本社を置くヤクルトです。
「ヤクルトレディ」という名前があるほどですので、女性が働いている印象は強いですね。
創業者の代田稔さんが医学学生時代に「予防医学」を志して、後に「乳酸菌 シロタ株」の培養にも成功し今のヤクルトが開発されています。
ヤクルトの取り組みは2018年にヤクルトレディが働きやすい環境整備に6.4億円投資しており、保育所の認可取得を39か所実施しています。
仕事と家庭の両立を支援する活動として女性社員のための「キャリアデザイン研修」をなども行い、2018年の女性管理職の割合は47人となっており管理職全体の6.3%となっています。
目標としては係長級の女性従業員を2020年度までに100人、係長級の女性比率を30%としています。
イオン株式会社
第3位は言わずとも知れたイオングループです。
本社は千葉県千葉市にあり、総合スーパーの「AEON」や「マックスバリュ」、「ダイエー」と身近なお店を傘下に持つ小売り業の大手企業です。
過去は「JUSCO」もイオングループのブランド名でしたが現在では「AEON」に切り替わっています。
2019年2月末時点のイオングループ全体の従業員の女性が占める割合は43%となっており、役員を除いた管理職相当の女性割合は27%となっています。
2020年に女性管理職の比率を50%まで高める事を目標に掲げ、イオン組織内に「ダイバーシティ推進室」を設置して女性活躍推進を進めています。
また、管理職に向けたLGBT対応マナー研修とユニバーサルマナー検定の受講率を100%目指すとしています。
日本マクドナルド株式会社
第4位のマクドナルドですが会社自体の説明は今さら必要ないと思いますが、東京都新宿区に本社を置く日本最大のハンバーガーショップ「マクドナルド」の店舗運営などを行っています。
少し関係ない話ですが、私がオーストラリアの海外出張時にマクドナルドに行った時に、店内に設置された巨大なタッチパネルで注文から支払いまで全て完結するシステムに驚きました。
日本でも導入が進んでいるみたいですが、都心などに限定されています。
オーストラリアのマクドナルド⇩
日本マクドナルドの全従業員は2,085人(アルバイトクルーを除く)となっていますが、女性店長の比率は27.0%となっています。
また女性の管理職も26.4%、女性役員比率11.1%と女性のキャリア推進に積極的な姿勢が伺えます。
今後とも女性活躍の場を広げる事を期待していますが、マクドナルドから発表された具体的な目標の設定はありませんでした。
株式会社しまむら
第5位は「ファッションセンターしまむら」でお馴染みの株式会社しまむら(本社 と埼玉県さいたま市)がランクインしました。
そう言われてみるとお店で働いている従業員の方には女性が多い印象です。
2020年2月21日時点での主幹クラス以上の従業員の中で女性の割合は12.9%となっています。
しまむらとしてもこれを課題として認識しており、2025年3月31日までの行動計画には主幹級クラス以上の女性割合を20%以上にする事としています。
また、2019年9月に社内で女性交流会や男性基幹職にアンケートも実施して職場環境改善のための問題点の抽出の取り組みを行っています。
各社の業績比較
女性が働きやすい企業トップ5の取り組みが分かったところで、各社の業績を比較していきます。
ちなみに今回参照している業績の主な情報元はEDINETの公開されている四半期報告書となっていますが、各社で決算月が異なるため最新の報告書を元に下の表を作成しています。
*株式会社ワコールホールディングスは米国会計基準を採用しているため「経常利益」及び「売上高経常利益率」は営業利益ベースでの表記している
新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けたためか、ヤクルトとマクドナルドが黒字決算となり、ヤクルトのみが前年同期と比べて利益を大きく伸長しています。
自己資本比率はイオンだけを除きどの企業も50%以上と非常に高く財務状況はまだ健全といえます。
まとめ
今回は「女性が働きやすい企業」として各社の取り組みと業績という視点で情報をまとめました。
どの企業も日本人の生活には欠かせない衣食住を提供する企業として有名なものばかりです。
こういうコロナ禍の中でも女性が積極的に活躍できる場を提供している事については脱敬意を払って評価されるべきですし、これからも継続的に行う事で数字には表れない真の価値のある企業として成長して欲しいと思います。

かなり色々な所から情報を集めたのですが、データが無い部分は申し訳ありません。
このブログでは会社員や学生さんの役に立つ情報や考え方を発信しています。
ぜひ興味があれば別の記事を読んでいただきお役に立てればと思います。