経済産業省発表、「業況判断DI」とは?

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30代会社員のなおつんです。

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経済産業省が2020年9月30日に発表した「業況判断DI」について、個人投資家がこの指数について分かりやすく解説します。

なおつん(左)
なおつん

今回参考にしたデータなどは経済産業省のウェブサイトからも確認する事が出来ます。⇩
https://www.meti.go.jp/index.html

業況判断DIとは?

「業況判断DI」とは、景気の良し悪しを判断する数値の一つであり、「DI」とは「Diffusion Index」の頭文字を取ったものです。

調査方法は主に企業へのアンケートによって行われ、経済産業省と日本銀行から四半期ごとに発表されます。

この「DI」という数値は業況判断以外にも、「最近DI」「先行きDI」「設備DI」「雇用人員DI」「業界別DI」などがありますが、今回解説するのは企業の景況感を示す「業況判断DI」となります。

 

これらの調査方法は企業へのアンケートによって行われ、回答を「良」「普通」「悪」など3パターンから選択するだけのものです。(DIによって回答の種類は異なる。)

今回解説する業況判断DIでは、「良い」「さほど良くない」「悪い」の3つの回答が用意されて全て集計されます。DIの計算方法は「良い」と答えた企業の割合から「悪い」と答えた企業の割合を引いて計算されます。

 

業況判断DIを更に詳しく理解するために例を紹介します。

上の円グラフは業況判断DIのアンケート結果の例ですが、「良い」と答えた企業は全体の35%で「悪い」と答えた企業は全体の20%だったとします。

この場合の業況判断DIは、「良い」の35%から「悪い」の20%を引いて「15.0」となります。(単位は無い)

このように業況判断DIの指数は、

「良いの回答割合 - 悪いの回答割合 = 業況判断DI」

として求める事が出来ます。

 

過去の業況判断DIは?

それでは直近の業況判断DIの実績を振り返ってみてみましょう。

2020年9月30日日に経済産業省と日本銀行が業況判断DIを発表していますが、日本銀行は「大企業を含む9,537社」を調査対象としているのに対して、経済産業省では「中小企業18,890社」を対象としています。

このコロナ禍において最もダメージを受けているのは中小企業である事や、日本経済の実態をより正確に表していると考えているため、今回は経済産業省が発表したデータを元に解説していきます。

 

2020年7~9月期の全産業の業況判断DIは▲34.1という結果でした。

これは4~6月期の▲64.1という結果と比較して30.0ポイントと大幅に改善しています。

大幅な改善とはいえ、4~6月期はコロナウイルス感染拡大の真っただ中である事を考慮すると、数値は改善しているものの依然としてマイナスの結果となっています。

以下は経済産業省が実際に発表した資料の抜粋です。

出典:経済産業省ウェブサイト

先ほど紹介した「全産業」以外に、「製造業」と「非製造業」も示されています。

4~6月期はコロナウイルスの影響で大幅に下がり、今回は少し改善しているように見えますが、2019年の指数から比べるとまだまだ元には戻っていない事が分かります。

 

驚きを隠せないのが、どの指数も2011年からは一度もプラスに転じていないという事実です。

先ほど説明したようにこの結果から分かる事は、景況感が「良い」と答えた企業よりも「悪い」と答えた企業の大多数という事がいえます。

 

では、次は業種別に見て業況判断DIがプラスになった時期はあるのかを見ていきます。

出典:経済産業省ウェブサイト

出典:経済産業省ウェブサイト

いくつかの業種では2017~2018年頃にDIがプラスの結果になった事もありますが、それ以降は厳しい状況が続いています。

景気は回復に向かっているのか?

結論からいうと「景気は回復には向かってはいない」と考えています。

今回は詳しくは解説しませんでしたが、業況判断DIには来期の見通しという指標もあり全業種でマイナス予想となっている事もそうですが、新型コロナウイルスの終焉がどのように訪れるのかが誰も予想が出来ない事が考えられます。

 

また、日本は長期間のデフレによって実質賃金や可処分所得の低下を引き起こしているため、いまひとつ景気が回復している兆しは見えていません。

日経平均株価はパンデミックの以前にまで回復はしていますが、実体経済とは大きくかけ離れており、株価の上昇が景気の拡大とは決していえないと思います。

 

まとめ

私は「事実をそのまま見る」という事を非常に大事にしています。

今回解説した「業況」や「景況感」という言葉には曖昧な表現が含まれており、人によって景気の感じ方が異なるので、ある意味正確なデータとはいえないかも知れません。

しかし「多くの人(企業)が感じている事」という結果は、それだけで事実として捉える事が出来ると思います。

個を集めて全体像を把握するという事が大事になってくるので、様々なDIを確認してみると何か見えてくる事があるかも知れません。

 

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ぜひ興味があれば別の記事を読んでいただきお役に立てればと思います。

なおつん Lv.若手平社員

30代会社員のなおつんです。
このブログでは30代会社員の悩みを同じ会社員へ向け共有し、今日よりも明日へ一歩前進できるような記事を書いています。

私は製造業(メーカー)の営業系の部署で働いており、年に数回海外出張もします。

個人投資家として様々な投資案件もチャレンジしてFIREを目指して奮闘中です。
会社員や投資家の方にとって有益な情報を発信しています。

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