30代会社員のなおつんです。
このブログでは30代会社員の悩みを同じ会社員へ向け共有し、今日よりも明日へ一歩前進できるような記事を書いています。
今回はドコモ口座の不正利用によって最近急に話題にあがってきた「eKYC」について分かりやすく解説します。
ドコモ口座の不正利用については別の記事にしているので良かったら参照してください。
eKYCの概要
「eKYC」は「electric Know Your Customer」の略で、簡単にいうと本人確認を電子的に行えるようにした仕組みの事です。
実は、eKYCの前身となるKYCはかなり前から銀行口座や通販サービスの登録などをする時に利用がされてきました。
KYCは免許証や保険証などの本人確認書類をオンライン上でアップロードし、銀行などの取引所が本人かどうかを確認した後に自宅にハガキなどを送って登録を済ませるという流れです。
従来型KYC⇩
この方法だと申し込みをしてサービスを利用開始するまでに数日間の日数がかかっていました。
新しいeKYCになると、個人情報の入力や本人確認書類のデータ送付は従来と同じですが、免許証の撮影時に自分の顔を一緒に自撮りしたデータを送信します。
また、免許証の厚みを確認するために免許証を斜めから撮影するなど、撮影方法はランダムに指示するなどして本人確認の精度を高めています。

eKYCでの本人確認方法(出典:Impress Watchの記事)
これによって最短でその日からサービスが利用出来る事や事業者の郵送コストも削減できる事から注目を集めています。
今後はeKYCの導入がさらに加速する
ドコモ口座の不正利用の事件によって事業者のセキュリティの管理方針が厳しく世論に問われる形となりました。
今回はたまたまドコモ口座が狙われただけで、他のサービスも十分にあり得るという事を認識しておかなければいけません。
事業者に対して「セキュリティをもっと徹底すべきだ!」と言ったところで、被害があってから無くのは自分なので、結局は自分の身は自分で守るしかありません。
「便利さと引き換えにその裏に潜むリスクをしっかり理解する事」というのは、昔からいつも言われている事です。
その代わり人間は一度手にした便利さを手放すことが出来ないので、今回のドコモ口座の件を発端に今後eKYCの導入がさらに加速していく事は簡単に予想出来ます。
まとめ ~便利さと引き換えに~
少し話は逸れますが、以前「哲学カフェ」というものに参加した事があります。
インターネットで募った参加者をカフェに集めてお茶しながら、とある議題について徹底的に議論をするというものです。
私が参加した時の議題をはっきりと覚えてはいませんが、「便利さとは」という事を議論したのを覚えています。
その中で参加者が言っていた事が印象に残っているので紹介します。
私はこの話を聞いて世の中の仕組みについて妙に納得したのと、便利になる事の裏に潜むリスクについても理解をしました。
インターネットが普及してこれからも便利なサービスがたくさん生まれていく中で重要なのは、リスクの度合いを消費者が正しく理解しているか、事業者はリスクを正しく消費者に伝えているかという事だと思います。
今の現状を見ると必ずしも全ての便利なサービスに関して消費者が正しくリスクを理解しているものとは思えません。

これの原因はサービスを提供する事業者にあると思いますか?
それとも、消費者が自分で勉強しない事が原因ですか?
このブログでは会社員や学生さんの役に立つ情報や考え方を発信しています。
ぜひ興味があれば別の記事を読んでいただきお役に立てればと思います。