30代会社員のなおつんです。
このブログでは30代会社員の悩みを同じ会社員へ向け共有し、今日よりも明日へ一歩前進できるような記事を書いています。
今回は最近話題になっている「eMAXIS Neo」シリーズについて全11ファンドの特徴と比較をしていきたいと思います。
私は個人投資家として経済的自由であるFIREを目指して活動していますので、もし興味がある方は他のファンドもご覧になってください。
eMAXIS Neoシリーズとは
はじめに「eMAXIS(イーマクシス)」について紹介をしておきますが、これは「三菱UFJ国際投信」が販売・運営しているノーロード・インデックスファンド・シリーズのことで、様々な投資家のニーズに合わせて幅広いファンドを用意している投資信託のブランド名のことです。

出典:三菱UFJ国際投信
その中でも「eMAXIS Neo」シリーズは「投資のインフラに”革新”をプラス。」というコンセプトによって全11種類のテーマに沿って新しく誕生したファンドです。
「eMAXIS」では、今回解説する「Neo」以外にも、信託報酬などの運用コストが安いファンドとして投資家に人気の高い「eMAXIS slim」シリーズや、コモデティに投資も出来る「eMAXISプラス」もラインナップされています。
実際に私も毎月購入しているファンドとして「eMAXIS slim 全世界株式(オールカントリー)」などがあります。
eMAXIS Neo シリーズの全11ファンドを徹底比較
今回解説するeMAXIS Neoシリーズの全11ファンドに関して、データを比較したのが以下の表です。

ファンド評価は私の主観も入っているので、参考程度に見ておいてください。
次に各ファンドの詳細と特徴を一つずつ解説していきます。
eMAXIS Neo 自動運転
「eMAXIS Neo 自動運転」は、S&P Kensho Autonomous Vehicles Index(配当込み、円換算ベース)の値動きに連動する投資成果を目指すファンドです。
上位組入銘柄は以下の通りで、多くは米国の自動車部品関連の企業が大半となっています。(2021年7月現在)

出典:目論見書
設定来の直近のチャートは以下の通りです。

出典:楽天証券
2020年3月頃のコロナショックから大きくチャートは伸びていますが、純資産は2021年2月末頃をピークにほぼ横ばいとなっており、若干伸び悩んでいる状況といえます。
eMAXIS Neo 宇宙開発
「eMAXIS Neo 宇宙開発」は、S&P Kensho Space Index(配当込み、円換算ベース)の値動きに連動する投資成果を目指すファンドです。
上位組入銘柄は以下の通りで、上位10銘柄全てが資本財関連の企業となっており、全体の約47%を占めています。(2021年7月現在)

出典:目論見書
設定来の直近のチャートは以下の通りです。

出典:楽天証券
コロナショックでの落ち込みからの回復は他のファンドと比較して若干遅めとなっており、市場平均と横並びの基準価額推移となっています。
eMAXIS Neo ロボット
「eMAXIS Neo ロボット」は、S&P Kensho Robotics Index(配当込み、円換算ベース)の値動きに連動する投資成果を目指すファンドです。
上位組入銘柄は以下の通りで、米国の耐久消費財・アパレルや半導体の企業が名を連ねています。(2021年7月現在)

出典:目論見書
設定来の直近のチャートは以下の通りです。

出典:楽天証券
コロナショック後の大規模な経済政策の恩恵を受けて、基準価額はコロナ前より上がっています。
また、純資産も順調に伸長していますが、直近でやや右肩下がりの状況となっています。
eMAXIS Neo 遺伝子工学
「eMAXIS Neo 遺伝子工学」は、S&P Kensho Genetic Engineering Index(配当込み、円換算ベース)の値動きに連動する投資成果を目指すファンドです。
上位組入銘柄は以下の通りで、上位10銘柄全てが医薬品・バイオテクノロジー・ライフサイエンスの銘柄となっており全体の約3割を構成しています。(2021年7月現在)

出典:目論見書
設定来の直近のチャートは以下の通りです。

出典:楽天証券
2021年2月には基準価額が最高値を更新した後は、市場平均よりも下回るチャートとなっています。
eMAXIS Neo バーチャルリアリティ
「eMAXIS Neo バーチャルリアリティ」は、S&P Kensho Virtual Reality Index(配当込み、円換算ベース)の値動きに連動する投資成果を目指すファンドです。
上位組入銘柄は以下の通りで、テクノロジーや耐久消費財の銘柄上位3社だけで50%を超える企業で構成されています。(2021年7月現在)

出典:目論見書
設定来の直近のチャートは以下の通りです。

出典:楽天証券
コロナショック後に多くの資金が集まった事で純資産は拡大していますが、その後は基準価額ともに若干伸び悩んでいる様子です。
eMAXIS Neo ナノテクノロジー
「eMAXIS Neo ナノテクノロジー」は、S&P Kensho Nanotechnology Index(配当込み、円換算ベース)の値動きに連動する投資成果を目指すファンドです。
上位組入銘柄は以下の通りで、耐久消費財・アパレル企業やテクノロジー関連の企業で上位を占めています。(2021年7月現在)

出典:目論見書
設定来の直近のチャートは以下の通りです。

出典:楽天証券
2020年9月頃から基準価額が大きく暴騰した後はほぼ横ばいで推移しています。
eMAXIS Neo ドローン
「eMAXIS Neo ドローン」は、S&P Kensho Drones Index(配当込み、円換算ベース)の値動きに連動する投資成果を目指すファンドです。
上位組入銘柄は以下の通りで、米国企業の資本財関連の銘柄の割合が上位を占めています。(2021年7月現在)

出典:目論見書
設定来の直近のチャートは以下の通りです。

出典:楽天証券
2021年1月頃には基準価額と純資産ともに最高値を更新していますが、その後は若干右肩下がりの動きが見られます。
eMAXIS Neo フィンテック
「eMAXIS Neo フィンテック」は、S&P Kensho Democratized Banking Index(配当込み、円換算ベース)の値動きに連動する投資成果を目指すファンドです。
上位組入銘柄は以下の通りで、金融関連やソフトウェア・サービスの銘柄が上位を占めているファンドです。(2021年7月現在)

出典:目論見書
設定来の直近のチャートは以下の通りです。

出典:楽天証券
コロナショック後は純資産が緩やかに伸びており、2021年2月頃にからは伸びが鈍化しています。
基準価額のチャートも緩やかに伸びていますが、直近で少し落ち込みが見られています。
eMAXIS Neo ウェアラブル
「eMAXIS Neo ウェアラブル」は、S&P Kensho Wearable Index(配当込み、円換算ベース)の値動きに連動する投資成果を目指すファンドです。
上位組入銘柄は以下の通りで、上位10銘柄のうち耐久消費財・アパレル関連の銘柄で全体の約46%を占めているファンドです。(2021年7月現在)

出典:目論見書
設定来の直近のチャートは以下の通りです。

出典:楽天証券
耐久消費財の銘柄が多いことが功を成してか、コロナショックの落ち込みは少なくその後の基準価額の伸びも右肩上がりになっていますが、直近では少し落ち込みがみられます。
eMAXIS Neo クリーンテック
「eMAXIS Neo クリーンテック」は、S&P Kensho Cleantech Index(配当込み、円換算ベース)の値動きに連動する投資成果を目指すファンドです。
このファンドは2021年5月に設定されたばかりのファンドで、上位組入銘柄は以下の通りです。(2021年7月現在)

出典:月次レポート
設定来の直近のチャートは以下の通りです。

出典:楽天証券
まだまだこれからのファンドなので、評価は難しいですが上位組入1位の銘柄である「ジンコソーラー・ホールディングス(JINKOSOLAR HLD)」は、太陽光発電製品の事業を展開しており「JinkoSolar」のブランドで製品の販売をしている企業となります。
過去4年間の業績では、2020年12月の決算では当期純利益が落ち込んでいる事を除けば順調に利益を出している企業です。

出典:楽天証券
eMAXIS Neo 電気自動車
「eMAXIS Neo 電気自動車」は、S&P Kensho Electric Vehicles Index(配当込み、円換算ベース)の値動きに連動する投資成果を目指すファンドです。
このファンドは2021年5月に設定されたばかりのファンドで、上位組入銘柄は以下の通りです。(2021年7月現在)

出典:月次レポート
設定来の直近のチャートは以下の通りです。

出典:楽天証券
市場平均と比較すると始めに大きく基準価額が動いたあとは落ち着いていますが、このファンドが設定されてから間もないので評価は難しいところです。
組入銘柄の上位1位である「リー・オート(LI AUTO INC)」はスマート電気スポーツユーティリティビークルの設計・開発・製造・販売を一貫して行っている企業ですが、過去3年間の業績は赤字となっており、今後の業績によってこのファンドの将来に影響を与える可能性は高いかもしれません。

出典:楽天証券
eMAXIS Neo シリーズの総評
eMAXIS Neo シリーズは総じて「アクティブ・ファンド」と呼ばれる投資信託となっており、短期間で利益を狙う投資手法が向いているといえます。
全11ファンドは時代の最先端をいく技術への投資がメインですが、今後どのような製品やサービスが開発されるかは想像が難しくこれらのファンドへの投資も一過性の流行で終わる場合もあります。
そうなった場合は幅広い分野へ分散して長期的に投資をしていくよりも、短期集中投資としてeMAXIS Neo シリーズを活用するのが得策だと考えられるのが理由です。
もう一点eMAXIS Neo シリーズが長期投資に向かない理由は、アクティブ・ファンドの特徴でもある0.792%という信託報酬の高さが挙げられます。
eMAXIS シリーズは「slim シリーズ」があるように、インデックス・ファンドの手数料は業界最安となるほどのファンドが揃っていますが、それと比較するとeMAXIS Neo シリーズの運用コストが若干高めとなっているため長期投資ではこのコストが運用成績に大きな影響を与える事になります。
これらを考慮すると、市場が活気づいている内に利益を出す投資戦略としてこのファンドを検討する事をおすすめします。
まとめ
eMAXIS Neo シリーズの全11ファンドについて比較してきましたが、まとめると以下のような特徴があります。
・全11ファンドは実質的な「アクティブ・ファンド」
・運用コストが高めなので短期的な投資戦略向き(投資上級者向き)
今回紹介したNeoシリーズはeMAXISシリーズの中でも未来への投資を積極的に行うことができる興味をファンドばかりです。
Neoシリーズのファンドをうまく活用して投資を楽しむことができれば、投資家としてのレベルがかなり高い人といえます。
ただし投資は自己責任なのでリスクをしっかり理解して行うようにしましょう。
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