「ESG投資」とは何か、おすすめの投資信託やファンドの注意点は?

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30代会社員のなおつんです。

このブログでは30代会社員の悩みを同じ会社員へ向け共有し、今日よりも明日へ一歩前進できるような記事を書いています。

今回は「ESG投資」とは何なのかをわかりやすく解説し、おすすめの投資信託も紹介していきます。

近年、「ESG」という言葉を良く聞くと思いますが、世界中の投資家が注目している投資であり、今後のこの流れはさらに加速していくと予想しています。

私は個人投資家として資産運用の実績を公開したり、投資に関する情報を発信しているので、気になる方は他の記事もご確認ください。

「ESG投資」とは

ESG投資とは、いままでの会社の業績や成長性だけを見るのではなく「環境」「社会」「ガバナンス」という要素を考慮した投資を行う事をいいます。

ESGとは、環境「Environment」、社会「Social」、ガバナンス「Governance」の頭文字を取って作られた言葉であり、従来までの金儲けだけの投資ではなく、社会全体に貢献しているような企業や投資の銘柄などへ積極的に投資をしていくという概念が世界中で普及しています。

この背景にあるのものは、2015年に国連サミットで採決された「持続可能な開発目標(SDGs)」への取り組みが加速している事もあります。

出典:PRI

上のグラフは世界のESG投資の資産残高がどのくらい成長しているかを表すグラフですが、濃い青い棒グラフは*PRIに著名している機関投資家合計の資産残高で2021年には120兆円以上の資金がESG投資に集まっている事になります。

*PRIは「責任投資原則」の頭文字であり、機関投資家が投資のプロセスにおいて、ESGを考慮すべきというガイドラインの機能を持つもの。

つまり、大きなお金を投資する投資家も社会的な責任を果たす意味では非常に重要な存在であり、社会的な責任を考えましょうという考え方ということです。

データから見て分かるように「ESG投資」は世界中で注目を集めており、日本でも「ESG投資」を積極的に行うための投資信託が誕生しています。

「ESG投資」に向いている人

投資初心者が投資信託を選択する時に「ESG投資」も選択肢の中に入れる場合、どんな人が「ESG投資」に向いているのかを挙げると以下のようになります。

①「ESG」や「SDGs」に興味がある人
② 投資を通じて社会問題の解決に協力したい人
③ 堅実なインデックス投資をすでに行っている人

これらについて一つずつ解説していきます。

①「ESG」や「SDGs」に興味がある人

「ESG」や「SDGs」への投資というのは世界的な取り組みですので、これらの取り組みに興味を持ち世界の波に乗る事は、この地球上で生きていく上で重要な事だと思います。

そのため、投資家としてもこの取り組みについて正しく理解して投資活動を行っていく事は必然であり、間接的に社会的な責任を負っていることになります。

環境問題や社会問題に興味がある人はESG投資に向いている人といえます。

② 投資を通じて社会問題の解決に協力したい人

ESG投資は、社会全体に貢献するという目的の側面があります。

ESG投資をする事でこれらに関連する企業に資金が集まり、地球規模での課題への取り組みを積極的に行ってくれることが期待できます。

投資を通して社会問題が解決できれば、それは投資家がESGに参加している事と同じという意味になります。

日頃からこれらに意識を向けている人は、ESG投資が向いている人といえます。

③ 堅実なインデックス投資をすでに行っている人

投資の本来の目的が「資産形成」という人は多いと思います。

ESG投資を通して社会問題などの解決する事は確かに重要な考え方ですが、綺麗ごとを抜きにすると本来の目的は「お金を増やす事」です。

そのため、まずは堅実なインデックス投資として適切な商品を購入し「長期・分散・積立」を実践している事が資産形成では最優先となります。

これを実施した上で「ESG投資」をするならば、投資スタイルにスパイスをかける意味ではおすすめできますが、資産形成を「ESG投資」だけを考えているのならば注意が必要です。

この後に「ESG投資」のおすすめ投資信託を紹介しますが、多くの「ESG投資」の投資信託では偏ったセクターや銘柄への投資がされているものが多く、分散があまりされていないものもあります。

そのため、インデックス投資をまだやっていない方は、「NISA」などの制度を活用して長期を見据えたインデックス投資を先に行う事をおすすめします。

長期のインデックス投資で購入すべきおすすめ商品は関連記事で紹介しているので、合わせてご確認ください。

 

「ESG投資」おすすめの投資信託

ここからは「ESG投資」ができるおすすめの投資信託をいくつか解説します。

① HSBC ESG米国株式インデックスファンド
② Smart-i 先進国株式ESGインデックス
③ 野村インデックスファンド・先進国ESG株式(愛称:Funds-i 先進国ESG株式)
④ MSCI先進国ESG株式インデックス・ファンド(愛称:みらいゲート・先進国ESG)
⑤ ブラックロックESG世界株式ファンド(為替ヘッジなし)
【番外編】 グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(愛称:未来の世界)

上記のファンドの一覧表は以下のようになっています。

「ESG投資」においての注意点は、信託報酬などの運用コストが若干高いものが多い事です。

運用コストは長期運用になればなるほど運用成績に影響を与えるので、しっかり理解してご検討ください。

なおつん(左)
なおつん

投資信託は「元本保証されない」ので、リスクを正しく理解して自己責任で行いましょう。

また、ファンドの情報は2021年8月11日現在のものです。

① HSBC ESG米国株式インデックスファンド

「HSBC ESG米国株式インデックスファンド」は、米国企業においてESGなどの取組みを評価する指数に概ね連動する投資成果を目指して運用されるファンドです。

投資対象の指数は、「FTSE USA ESG Low Carbon Select Index(円換算ベース)」となっており、米国企業の中でも環境、社会、企業統治の取り組みやが評価されている企業が組入銘柄となっています。

このファンドの設定日は2020年11月27日と比較的新しいファンドということもあり、現在の純資産は約14億円です。

設定来のチャートの動きは、ほぼ右肩上がりとなっております。

出典:SBI証券

上位の組入銘柄に情報技術の「マイクロソフト」や「アップル」、金融関連の「シティグループ」、生活必需品の「P&G」などがあります。

出典:日本経済新聞

信託報酬は年0.2765%と「ESG投資」の投資信託の中では比較的低めの運用コストとなっています。

 

② Smart-i 先進国株式ESGインデックス

りそなアセットマネジメントが運用している「Smart-i 先進国株式ESGインデックス」は、MSCI-KOKUSAI ESGリーダーズ指数(配当込み、円換算ベース)という指数に連動する運用成績を目指すファンドです。

設定日は2019年10月30日で、現在の純資産は7.3億円です。

設定来からの基準価額チャートは、新型コロナショックの影響は受けているものの、その後はほぼ右肩上がりの状況です。

出典:SBI証券

上位の組入銘柄としては、「マイクロソフト」「アルファベット」「テスラ自動車」「ジョンソンエンドジョンソン」などアメリカを代表する企業が名を連ねています。

出典:目論見書

このファンドの信託報酬は年0.286%ですので、このファンドも「ESG投資」としては比較的低い運用コストとなっています。

 

③ 野村インデックスファンド・先進国ESG株式(愛称:Funds-i 先進国ESG株式)

出典:目論見書

「野村インデックスファンド・先進国ESG株式(愛称:Funds-i 先進国ESG株式)」は、アメリカを中心とする全世界のESG銘柄の株式に投資を行うファンドです。

このファンドの設定日は2021年1月21日と最近誕生した新しいファンドで、現在の純資産は約15億円です。

設定来の基準価額のチャートは右肩上がりとなっており、約半年間の運用は今のところ順調といえそうです。

出典:SBI証券

代表的な上位組入銘柄は、「マイクロソフト」「アップル」「アルファベット」など*GAFAの割合がかなり高いファンドとなっています。

出典:日本経済新聞

*GAFAMとは、「Google」「Amazon」「Facebook」「Apple」「Microsoft」のアメリカの超巨大な情報技術企業の総称の頭文字を取ったものです。

このファンドの信託報酬は年0.297%となっており、このファンドも「ESG投資」の中では比較的低い運用コストとなっています。

 

④ MSCI先進国ESG株式インデックス・ファンド(愛称:みらいゲート・先進国ESG)

出典:目論見書

「MSCI先進国ESG株式インデックス・ファンド(愛称:みらいゲート・先進国ESG)」は、アメリカを中心とした先進国のESG評価が高い企業へ投資を行うファンドです。

ファンドが誕生したのが2019年1月29日で、現在の純資産は約7.6億円となっています。

設定来の基準価額の推移は、コロナショック後は順調に回復し現在も堅調に推移しています。

出典:SBI証券

このファンドの投資セクターは情報技術、一般消費財・サービス、生活必需品、ヘルスケアなどバランス良く分散されています。

出典:目論見書

このファンドの信託報酬は年0.4345%と今回紹介している他のESG投資信託と比較して少し高めのコストとなっています。

⑤ ブラックロックESG世界株式ファンド(為替ヘッジなし)

出典:目論見書

「ブラックロックESG世界株式ファンド(為替ヘッジなし)」はブラックロックジャパンが運用するESG投資のファンドです。

設定日は2015年9月30日となっており、今回紹介しているESG投資信託の中では一番長い運用実績があるファンドです。

現在の純資産は33.6億円となっており、設定来のチャートは以下のようになっています。

出典:SBI証券

上位の組入銘柄はアメリカの大手企業である「GAFAM」が約12%となっており、その他は「コカ・コーラ」や「テスラ自動車」なども含まれています。

出典:目論見書

信託報酬は年0.7608%と「アクティブ・ファンド」並みの高めの設定となっています。

また、このファンドは「為替ヘッジあり」と「為替ヘッジなし」という2種類のファンドが用意されていますが、「為替ヘッジ」については関連記事で詳しく解説しているので、合わせてご確認ください。

【番外編】 グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(愛称:未来の世界)

出典:目論見書

番外編として「グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(愛称:未来の世界)」を取り上げたいと思います。

なぜこの投資信託を取り上げたかというと、Googleで「ESG投資」と検索すると上位に挙がってくるのと、証券会社の人気商品ランキングでも割と上位に入っている商品であったため、気になって調べてみました。

このファンドの設定日は2016年9月30日で、現在の純資産は約7,520億円です。

設定来からの基準価額のチャートでは綺麗な右肩上がりとなっており、新型コロナウイルスのパンデミックで一時的に下がってはいるものの、世界的な経済対策の恩恵を受けて現在は回復しています。

出典:SBI証券

このファンドは、米国企業を中心とした情報通信サービス、インターネット販売(通信販売)、ソフトウェアなどのセクターに投資しており、上位の組入銘柄は「マスターカード」「アマゾン」「ウーバーテクノロジーズ」などがあります。

出典:目論見書

信託報酬は、年1.87%と今回紹介した他のファンドを比較してかなり高めの設定です。

このため、短期的にはそれなりのリターンは期待できるかも知れませんが、長期的には向かない商品であるといえます。

なおつん(左)
なおつん

人気がある商品なのに「信託報酬」が高いのは気になるところです。

「ESG投資」のリスク

今回解説している「ESG投資」に限らず、全ての投資商品にいえる事ですが、投資には元本保証がありません。

2021年8月現在は世界的な株高の状況のため、今回紹介したファンドのどれもが堅調な成長をしていますが、今後ともこの成長を約束するものではありません。

投資におけるリスクは「基準価額の変動リスク」「為替リスク」「カントリーリスク」などがあります。

これらの投資のリスクを正しく理解して自己責任でファンド購入するようにしましょう。

まとめ

今回は「ESG投資」について詳しく解説し、実際に「ESG投資」を行う場合の投資信託を紹介してきました。以下は今回紹介したおすすめのESG投資信託です。

① HSBC ESG米国株式インデックスファンド
② Smart-i 先進国株式ESGインデックス
③ 野村インデックスファンド・先進国ESG株式(愛称:Funds-i 先進国ESG株式)
④ MSCI先進国ESG株式インデックス・ファンド(愛称:みらいゲート・先進国ESG)
⑤ ブラックロックESG世界株式ファンド(為替ヘッジなし)
【番外編】 グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(愛称:未来の世界)

今回これらの商品を選定するのに参考にしたのは、ESG投資信託の中でも運用コストの低いものです。

しかし、今回私もこれらのファンドについて調べてみて気付いた事ですが、正直なことをいえば「全世界」か「アメリカ」の指数に投資するインデックスファンドなどを購入する方が成績は良いように思います。

その理由は「ESG投資」といえども投資先の銘柄はGAFAMであったり、アメリカの優良企業が中心なので、それこそ運用コストがもっと低いインデックスファンドでも内容はほとんど変わりません。

それでもESG投資に興味があり、投資を通じて社会課題の解決を目指したいのであれば、今回紹介しファンドへの投資を検討してみてください。

なおつん(左)
なおつん

長期投資ではコストが運用成績に大きな影響を与えます。
最近のインデックスファンドの運用コストを比較すると、ESG投資は少し割高感がありました。

このブログでは投資に関する情報を発信しているので、気になる方は別の関連記事もぜひご覧ください。

なおつん Lv.若手平社員

30代会社員のなおつんです。
このブログでは30代会社員の悩みを同じ会社員へ向け共有し、今日よりも明日へ一歩前進できるような記事を書いています。

私は製造業(メーカー)の営業系の部署で働いており、年に数回海外出張もします。

個人投資家として様々な投資案件もチャレンジしてFIREを目指して奮闘中です。
会社員や投資家の方にとって有益な情報を発信しています。

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