30代会社員のなおつんです。
このブログでは30代会社員の悩みを同じ会社員へ向け共有し、今日よりも明日へ一歩前進できるような記事を書いています。
私はメーカー勤務の傍らで個人投資家として米国株や投資信託などを数百万円ほど運用しています。
今回はソーシャルレンディングの「Funds(ファンズ)」について解説していきますが、Fundsは「ファンズ株式会社」によって提供されているサービスで、2016年11月に会社設立されソーシャルレンディングサービスを開始したのは2019年1月からなので比較的若い業者です。
ちなみに2020年1月に「株式会社クラウドポート」から現在の「ファンズ株式会社」に社名を変更しています。
ソーシャルレンディングについてもっと学びたい方は、別の記事で詳しく解説しているので参照してください。
「Funds」の概要

出典:FUNDS
Fundsは投資家から集めたお金を企業に貸し出す事で投資をするサービスですが、投資先は上場企業・非上場企業を問わずかなり幅広く扱っています。
これらの企業への資金貸付けによって得られた利益の一部を投資家に還元する事で投資家が利益を出せる仕組みになっています。
ソーシャルレンディングの基本的な利益の分配構造は以下のようになっています。

ソーシャルレンディングサービスの概要図
Fundsの投資先で特徴的なのが、誰でも馴染みのある「大阪王将」や「アイフル」に投資するファンドがある事です。
これ以外にも不動産事業者やソフトウェア開発事業などのファンドを取り扱っています。
「Funds」の特徴
ここからはFundsの特徴をさらに詳しく紹介していきます。
1円から投資可能&1円単位で投資金額を設定できる
近年ではほとんどのソーシャルレンディング投資は1万円から始められるようになり、投資家デビューのハードルが低くなっている傾向にあります。
その中でもFundsは「1円」から投資可能なのが特徴的です。
実際は1円だけで投資をしても端数の切り捨てによって利益は全く出ませんが、1円から投資出来てしかも1円単位で投資金額を設定できるのは私が知る限りFundsだけです。
ちなみに口座開設や管理手数料は無料なので気軽に投資を始める事が出来ます。
利回りは小さいが安定的な投資が中心
Fundsで取り扱うファンドの期待利回りは2~4%の範囲のもが多く、他のソーシャルレンディング業者と比較しても若干低めの利回りです。
その分安定的な資産形成に向いているという事ですし、Fundsに参加している企業はFundsによって厳しい審査を受けた企業なので、投資のリスクはかなり抑えられていると考えられます。
「リコースローン」を採用し元本の安全性を高める
リコースローンとは、投資家の資金の返済原資を限定しない融資の事です。
下の図はソーシャルレンディング投資の基本的な融資の流れになっていますが、最終的な借り手企業はソーシャルレンディング業者からの融資を受けて事業を運営します。
その場合、万が一事業がうまくいかなくても借り手企業に十分なお金があれば返済はする事が出来ます。
返済原資が限定されていないので、借り手企業が倒産しない限りは元本が守られる融資条件の事をリコースローンといいます。
逆に「ノンリコースローン」という融資条件がありますが、これは返済原資が事業に限定されているので事業が失敗した場合には投資元本が返ってこない可能性もあります。

安定性の高いリコースローンであっても、借り手企業そのものが倒産したりソーシャルレンディング業者が倒産した場合には元本は保証されない事があります。
優待付きファンド「FinCommunity」に参加出来る
Fundsのファンドには「優待付きファンド」として、投資先の企業の優待を受けられるファンドが存在します。
例えば「大阪王将ファンド」に投資した投資家は、大阪王将での会計が期間中何度でも10%オフになる優待券を受け取る事が出来たり、新商品の試食会に招待されたりします。

出典:FUNDS
Fundsでは投資家と企業の交流を深める活動として「FinCommunity」と呼んでファンドの募集をしています。
全てのファンドがこういった優待があるわけでは無いのと、優待があるファンドでも参加条件があるため詳細条件を確認する必要があります。
運営会社の概要
Fundsを運営する「ファンズ株式会社」ついても紹介します。
以下が会社の概要です。
所在地:〒106-0031 東京都港区西麻布3-2-1 北辰ビル7階
代表取締役:藤田 雄一郎
資本金:415,000 千円
設立:2016年11月1日(サービス開始は2019年1月)
事業内容:金融商品取引業、インターネットによる情報取引業
企業ホームページ:https://corp.funds.jp/
メインの事業は社名にあるようにソーシャルレンディングFundsの運営であり、様々なジャンルのファンドを取り扱っています。
2020年10月28日の発表によれば、未上場企業への投資ファンドをさらに拡大するために子会社である「ファンズ・レンディング」を設立したとの事です。
具体的なファンドスキームはこれから構築していくと思われますが、投資家としてはファンドの選択肢が増える事は期待できると思います。

個人的にはもう少し利回りの高いファンドの取り扱いを拡大して欲しいと思っています。
投資のリスク
ソーシャルレンディング投資において必ず理解しておかなければいけないのが「投資のリスク」です。
全てのソーシャルレンディング投資にもいえる事ですが、最大のリスクは事業者の貸し倒れです。
ソーシャルレンディング業者を通して事業者に融資されたお金ですが、もし事業者の業績が振るわなくなったり資金繰りが悪化した場合は、投資したお金が投資家に戻ってこなくなる可能性があります。
今までにこういった貸し倒れなどの事故が発生していない業者であっても、今後も安全性を保証するものではありません。
リスクとリターンを各自で判断して投資されるようにお願いします。
さいごに
Fundsに関しての私の見解としては、他のソーシャルレンディング業者には無い優待ファンドを取り扱ったりと話題性が豊富という点で評価出来ます。
投資初心者をターゲットにした安定的な利回りと投資家募集が上手に出来ている結果だと思います。
一方でソーシャルレンディング投資は通常の株式や投資信託などの投資と比べてリスクが高くなる傾向があるので、最初からそれが分かっている中堅投資家としては、もう少し募集ファンドの期待利回りが高くても良いかなという印象です。
Fundsに興味がある方は投資家登録や口座開設はインターネットで無料で出来ますので、皆さんもFundsで投資家デビューを果たしましょう。

投資はリスクとリターンを慎重に判断し自己責任で行うようにしましょう。
このブログでは会社員や学生さんの役に立つ情報や考え方を発信しています。
ぜひ興味があれば別の記事を読んでいただきお役に立てればと思います。