激震!「高級車レクサスが暴走」裁判のゆくえは!?

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30代会社員のなおつんです。

このブログでは30代会社員の悩みを同じ会社員へ向け共有し、今日よりも明日へ一歩前進できるような記事を書いています。

今回は7月7日にYahooニュースで取り上げられた、高級車のレクサスが暴走して1名死亡したという事件の公判の内容について紹介します。

私も製造用の営業系の部署で働いていますので、タイトルのような顧客の安全に繋がる不具合の情報にはかなり神経を使い取り扱っています。

そのためこういったニュースには同じ製造業側の立場として、又はいち自動車のユーザーとして両方の視点から私の所感を述べていきたいと思います。

事件の概要

以下、ニュース記事に書かれてあった事故の内容と状況です。

・2018年2月18日午前7時ころ、東京都渋谷区レクサスLS500hを停車していた。
・この自動車の運転者は元東京地検特捜部長という肩書を持ち、この日は車を停車させゴルフ仲間を待っていた。
・事故直前の自動車はシフトポジションがDレンジ状態であったが、レクサスLS500hに搭載している「ブレーキホールド機能(Dレンジで停止した場合にフットブレーキから足を離してもブレーキを保持させる機能)」が作動している状態であった。
・まもなくゴルフ仲間がバッグを持って現れたため運転者はトランクルームを開け、シートベルトを外してドアを開けて車外に出ようとしたところ自動車が動き出した。
・自動車は運転者の右足をドアに挟んだまま加速し約320メートル走行し歩道を歩いていた男性をはねて死亡させた。運転者も重傷を負った。
・最終的に自動車は100km/h以上に加速していたと見られ、男性をはねた後は商店街に突っ込み停車した。
・パーキングブレーキの摩擦面が焦げていたことから、パーキングブレーキは作動したまま暴走していた可能性が高いとみられる。(ちなみにこのレクサスのモデルはブレーキホールド機能を3分間作動させると自動的に電動のパーキングブレーキに移行する機能も備えている。)

 

公判の最大争点と両者の言い分

この運転者は右足が挟まれたまま自動車が暴走しているため、一番の争点は車内にいた運転手が右足をドアに挟まれながらも左足でアクセルペダルを踏んだかどうかという事です。

運転者側は、アクセルペダルを踏んだ事実は無く何らかの原因でパーキングブレーキが解除されたためゆっくりと動き出し暴走に至ったと自動車に不具合があった事を主張しています。

反対に検察側は、本体車両は異常を検知した場合にエンジンやモーターの回転数が異常に上昇することは無いとし自動車の不具合を否定しており、運転者が誤って左足でアクセルペダルを踏み込んだため自動車が暴走したと主張しています。

このあたりは製造業に勤める私の知見からの意見ですと、製品が異常を検知した場合は必ず安全側に作動するように設計されています。

つまり何らかの異常があったとしても自動車が勝手に暴走する事は考えにくいと思われるのが業界では一般的です。

しかし、運転手側の証人として出廷した方の証言が非常に興味が沸く内容でしたので簡単に解説します。

リコール調査の専門家の意見

運転手の証人として出廷したこの方は「リコール調査の専門家」として自動車メーカーでエンジン開発や制御プログラムに携わり、退社後もリコール技術検証官を経て現在も技術コンサルタントを営む人物です。

この方は車載のドライブレコーダーや車両に搭載されているコンピュータのデータを分析した結果「今回の事故車はブレーキを制御するコンピュータや電動パーキングブレーキの不具合によってブレーキが解除され、最終的に暴走に至った。」という内容の証言しました。

すなわち、今回の事故は「運転者に過失は無く車両の不具合によるもの」という証言と捉える事が出来ます。

さらにはパーキングブレーキシステムの設計ミスが疑われる旨の証言までもしています。

この時には同社レクサスNX200tのブレーキの制御ソフトが不適切だったために発表された過去のリコールの事例までを持ち出しています。

たしかに製品というのは完璧なんてものは無く、システムは時々予期せぬバグを起こします。

以前、私の社内の技術系開発者にも別件で話を聞いたことがありますが、次のように話をしてくれました。

「バグをさせないために新たなプログラムを追加する。そうするとそのプログラムがまたバグを起こす可能性があるからそれを解析して必要であればまた新しいプログラムを追加するする。本当にいたちごっこだよ。」

どんなに優れた機能やプログラムにでも完璧では無いし、システムが優秀だからこそひとたび事故が起きればそのリスクが大きくなるとの事です。

このリコールの専門家の証言に対して検察側は証言の信ぴょう性について説明を求めたが、守秘義務を理由に開示を拒みました。

世論と一般の見解は

私の個人的な見解としては、今回の事件はそもそも運転者がシフトをDポジションにしたまま車外に出ようとするなど、自動車の機能を信頼し過ぎていた事も事故を引き起こした要因の一つと考えています。

多くの運転手は車を降りるときにシフトをPポジションにしてから降りる事と免許を取得する際に自動車学校などで指導されているはずです。

自動車学校時代なんてはるか昔の話とはいえ、車外に出るときはPポジションにしてからというのは長い運転経験から自然と癖ついていると思うのが普通の考えではないでしょうか。

そのため、今回は自動車のプログラムそのものに不具合があったかなかったは重要な論点であるとはいえ、運転者の過失はゼロではないというのが私の考えです。

これについてもヤフーニュースのコメント欄に以下のような意見がありましたので世論の一部として紹介します。

・「そもそもDレンジのまま車外に出ること自体が正気の沙汰じゃない。」
・「類似の案件が他で数件発生しているならまだしも、これには(運転手側の言い分に)少々無理がある。」
・「エンジニアのひとりの意見として聞いてもらいたいが、システムの異常で暴走はありえない。」

運転者を擁護する意見は少しは出るかなと思っていましたが、ざっとコメントを見た限りでは運転手を擁護するような意見はありませんでした。


見分写真への疑問点

争点の中で運転者がアクセルを踏んでいたか否かの点で、運転者側は右足を挟まれたままではどうやっても左足でアクセルペダルに届かない事を主張しています。

そこで警視庁が事故現場で事故車と同型の車を用意して防犯カメラの映像をもとにシートの位置を事故時と同じようにセットして運転者と同じ身長と体重の警察官を使い実況見分を行ったようです。

その結果、左足でアクセルペダルを踏むことが出来たとして運転者を起訴しています。

しかし、このアクセルペダルを踏み込んだ時の写真が出てこない事に被告側が疑義を申し立てており両者の意見が真っ向から分かれています。

今後の裁判の行方に注目

 

この裁判の行方は私も非常に気になるので最新情報が出ればまた追って記事にしていきます。

今回の被告人は一般的に社会的地位が高く、少し前に世間を騒がせた「上級国民」が引き起こした事故と似ていると思われます。

裁判官は私情や忖度を一切排除して事実を突き止め、最終的に判決が下る事を願うばかりです。

また製造業の立場としてこの事件について言いたいことは、原因が未だに判明していないにせよこの事故によって尊い命が奪われています。

モノづくりを生業にしている以上は時には製造者の責任を問われかねないので、そういう心構えと覚悟の上でモノづくりに取り組んでいきたいと考えています。


なおつん Lv.若手平社員

30代会社員のなおつんです。
このブログでは30代会社員の悩みを同じ会社員へ向け共有し、今日よりも明日へ一歩前進できるような記事を書いています。

私は製造業(メーカー)の営業系の部署で働いており、年に数回海外出張もします。

個人投資家として様々な投資案件もチャレンジしてFIREを目指して奮闘中です。
会社員や投資家の方にとって有益な情報を発信しています。

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