「株式会社小松製作所」第151期 有価証券報告書

企業を知るのに役に立つ

30代会社員のなおつんです。

このブログでは30代会社員の悩みを同じ会社員へ向け共有し、今日よりも明日へ一歩前進できるような記事を書いています。

今日は日本を代表する企業「株式会社小松製作所」について2020年6月29日に有価証券報告書がEDINETにて公開になったので報告書に書いてあることを抜粋しながら紹介したいと思います。

この会社は皆さん知っていますよね?

そうです。「コマツ」の名で知られる建設機械の製造販売において日本では堂々の1位のシェアと世界の経済大国アメリカでも2位の座に君臨している超グローバル企業です。

ショベルやブルドーザーではあまりにも有名ですよね。

「そもそも有価証券報告書ってなに?」という方のために簡単に説明しておくと、金融商品取引法という法律によって提出が義務付けられている企業が金融庁に提出する報告書の事で、企業の状況や利益などが書いてあるいわば会社の成績表みたいなものです。これをもとに銀行や投資家たちは企業の財務状況や今後の見通しを把握して出資するかどうかを判断するんですね。

「コマツ」の事業内容

通称「コマツ」は創立1921年という老舗企業で現在は東京都港区に本社を置き当期決算時点での従業員数が11,692人(単独)を誇るまさに大企業です。

コマツグループ全体の事業内容は「建設機械・車両」、「リテールファイナンス」、「産業機械他」の3部門の柱においての製品の研究開発、生産、販売、サービス、販売金融と一貫した事業を行っています。

ここでいう「リテールファイナンス」とは簡単に言うと顧客に製品を販売する時のローンの事です。

建設機械はそもそも資産価値が高く値崩れも起こりにくいため、万が一ローンが払えなくなって債権が回収出来ない状況になっても製品に価値が残っていればそれを売却して返済する事も出来るため、顧客へ低金利で貸し付けが出来るのと、コマツ自身も貸倒れのリスクを減らせるのでお互いwin-winになるという理屈です。

車を買う時に自動車メーカーの名前が付いた「○○ファイナンス」というローンを組んだことがある人もいるかもしれませんが、基本的にそれと同じと思ってもらって問題ありません。

直近の業績

当151期会計期間(自 2019年4月1日 至 2020年3月)の連結売上高は2兆4,448億円となっており前150期の2兆7,252億円から10.3%減となっており、税引前当期純利益は当期2,231億円となり前期の3,774億円の40.9%減と大幅な減収減益となっています。

中長期計画

報告書の中の中期経営計画として「DANTOTSU Value – FORWARD Together for Sustainable Growth」をキャッチコピーに、①イノベーションによる価値創造、②事業改革による成長戦略、③成長のための構造改革に取り組むとあります。

具体的な数値目標として挙げられているのは、ROE(自己資本利益率)10%以上、ネット・デット・エクイティ・レシオ(ネット負債資本比率)5倍以下、ROA(総資産利益率)1.5-2.0%があります。

ネット・デット・エクイティ・レシオ(ネット負債資本比率)はバランスシート上の有利子負債を自己資本で割った値の事です。

簡単に言うと「会社の運転資金をどのくらい借金に頼っているか。」という指標です。

1を下回った場合、有利子負債よりも自己資本の方が大きいため財務上の安定性は一般的に高いと判断されます。

ちなみに当151期決算時点でのネット・デット・エクイティ・レシオは0.43とかなり低い水準となっています。

事業のリスク

報告書の中では以下の事が述べられています。

・先進国市場においては総じて景気循環的産業であり、住宅着工、工業生産水準、インフラへの公共投資、民間設備投資等によって需要に影響を及ぼす可能性がある。

・海外売り上げの主要部分は外国為替の変動を受ける。

・金融市場の金利上昇によって有利子負債の支払利息を増加させるため、利益を減少させる可能性がある。

特に建設機械は工事現場で働く機械であるため家を建てたり道路を整備する時には必須ですが、景気が悪くなると途端にこれらもストップしてしまうので景気敏感企業と言えそうです。

また、海外市場の依存度が高いグローバル企業はどこも為替の影響を無視できないため、金融資産の適正配分によってリスクを分散させることが必要です。

特質すべき点とまとめ

その他報告書の中で気になった点をまとめてみました。

・減収減益にも関わらずバランスシートの残高は前期末つ比べてもほとんど変化なく負債残高も大きく増えていない。

・自己資本比率が決算時でも48.5%と非常に高い値となっており財務上はまだ健全と言える。

・2020年6月18日の定時株主総会で決議された一株当たりの期末配当金は39円となり中間配当の55円と合わせると年間配当金は94円となる。

・当期純利益からどのくらいを株主に配当として支払いするかの「配当性向」は57.7%と高めだが、個人的には配当性向が高いのが必ずしもいいとは言えない。

コマツは日本企業の中でも北米の市場が大きくシェアも大きいので頑張ってもらいたいです。

また、報告書では大きく取り上げられていない事ですが、今後とも人口の増加が見込まれる後進国の市場にも期待できそうです。

今回の報告書はEDINETから抜粋したものです。皆さんも気になる企業があれば調べてみると良いですよ。

最後にひとこと、投資は自己責任で行いましょう。

なおつん Lv.若手平社員

30代会社員のなおつんです。
このブログでは30代会社員の悩みを同じ会社員へ向け共有し、今日よりも明日へ一歩前進できるような記事を書いています。

私は製造業(メーカー)の営業系の部署で働いており、年に数回海外出張もします。

個人投資家として様々な投資案件もチャレンジしてFIREを目指して奮闘中です。
会社員や投資家の方にとって有益な情報を発信しています。

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