30代会社員のなおつんです。
このブログでは30代会社員の悩みを同じ会社員へ向け共有し、今日よりも明日へ一歩前進できるような記事を書いています。
今回は最近目指す人が増えている「FIRE」について知っておくべき事について、投資家でありFIREを目指す会社員の私が解説しながら、お金を生み続ける私の「マネーマシン」について紹介します。
「FIRE」については過去の記事でも詳しく解説しているので合わせて読んでみてください。
「マネーマシン」とは
「マネーマシン」はマネーを作り出すマシンという意味があることから、金融資産のことを指しています。
お金がお金を生んでくれる資本主義の中での金融資産によって、労働以外の収益を作り出す事が出来ることからマネーマシンと呼ばれています。
FIRE (Financial Independence Retire Early)を目指す令和の会社員にとっては、マネーマシンを作る事でFIREを達成するための近道となり、これを知らずしてFIREの達成することは非常に難しいとされています。
いわゆる金融資産といっても現金や保険といったローリスク・ローリターンのものから、リスク資産に分類される株式・債券・不動産・仮想通貨・金や銀などハイリスク・ハイリターンなどと幅広い資産の種類がありますが、マネーマシンは「お金がお金を生む機械」である事から、後者のリスク資産の事について語られるケースが多いです。
一般的に「リスク」という言葉を聞くと「危険の大きさ」と捉えられていますが、投資においての「リスク」とは「不確実性」をいいます。つまり「リスクが大きい」という事は「将来の不確実性が大きい」という事を意味します。
例えば株式の日々の値動きを考えると、短期間では値動きが大きいため「リスクが大きい資産」と位置付けられていますが、長期的に見ると株式の資産が大きく成長している事が一目で分かります。
マネーマシン1号「米国高配当ETF」
今回、私が「マネーマシン1号」として紹介するのが「米国高配当ETF」です。
ETFは「Exchange Traded Funds」の略称で、いわゆる投資信託という意味ですが、投資業界では「投資信託」と「ETF」はそれぞれ少し別の意味で使われます。
・ETF:市場が空いている時間であればリアルタイムに売買ができ、即時約定がされる
ETFの中身は投資信託でありながらも、通常の株式と同様にリアルタイムで取引が出来ます。
経済大国アメリカの企業を中心とするETFの中でも、代表的な「高配当ETF」と呼ばれているのが以下の3銘柄です。
・HDV(iシェアーズ・コア高配当ETF)
・VYM(バンガード・ハイディビデンドイールドETF)
・SPYD(SPDRポートフォリオ S&P500 高配当株式ETF)
上記3つの高配当ETFは、3ヵ月に一度に3~5%程度の配当金が支払われるので「マネーマシン」として投資家に人気のあるETFの代表格となっています。
HDV
正式名称は「iシェアーズ・コア 米国高配当株ETF」といい、資産運用会社であるブラックロック社が売り出している商品の銘柄です。
投資先はエネルギー・消費財・生活必需品・金融・情報技術などの約75の企業に投資しているETFです。
2021年5月時点の配当利回りは3.65%となっており、十分に高配当と呼べる実力があるETFです。
また、経費率(投資信託でいうところの信託報酬)はわずか0.08%と非常に低コストで優秀なETFといえます。
VYM
VYMの正式名称は「ハイディビデンド・イールドETF」といい、こちらはバンガード社が出している商品です。
投資先は金融・ヘルスケア・生活必需品・テクノロジー・資本財などの約400社となっており、多くの企業に分散投資がされているETFです。
2021年5月時点の配当利回りは2.87%となっているため、HDVと比べると若干劣るものの、幅広く分散投資がされており、これも高配当ETFとして非常に人気のあるファンドとなっています。
経費率もHDVと同様に低水準でわずか0.05%と低コストで運用出来る優秀なETFです。
SPYD
3つ目はSPYDはステートストリート社から販売されているETFで、正式名称は「SPDR ポートフォリオ S&P500 高配当株式ETF」といいます。
投資先は不動産と金融セクターがメインですが、特徴的なのはアメリカS&Pの500社の中から高配当銘柄80社を均等に保有している事です。
2021年5月時点の配当利回りは5.58%となっており、他の2銘柄と比較しても一番高い配当利回りとなっています。
経費率も他のETFと同様に低く、わずか0.07%であるためこちらも非常に人気の高いETFとなっています。
私のマネーマシンの実績
前項で紹介したHDV・VYM・SPYDについて私も毎月定額で買付をしており、2021年5月現在のそれぞれ保有数は以下の通りとなっています。

※海外及び国内税引後の配当額
上記3銘柄の私の保有総額は現在280万円程度ですが、年間の配当金額は約78,000円になります。(海外及び国内の税金を控除した後の金額)
年間でこれだけ不労所得があれば、近場の国内旅行に行ったり、ちょっと高級なレストランで美味しいご飯を食べたり、欲しいものを買ったり多少の贅沢が出来る程の金額になります。
これからも定期的にコツコツ積み立てをしていき配当金額を増やしていき、さらにマネーマシンを育てていく予定です。
今回紹介した「HDV」「VYM」「SPYD」以外にも、投資家に人気のETFとして「VT」「VTI」「VWO」「VOO」「VIG」「BND」「AGG」など様々な分野やセクターに投資が出来るETFがあり、「楽天証券」や「SBI証券」などで購入する事が可能です。
高配当ETFの配当金には2重に税金が掛かる
今回紹介した高配当ETFは、配当金によって投資家の生活の質を上げたり、精神的な安定をもたらしてくれますが、配当金を受け取る時にはアメリカと日本の両方の税金が2重課税される点は注意が必要です。
アメリカで10%の課税され、日本でも20.315%の課税をされると、合計で28.28%の税金が配当金に掛けられることになります。
例えば100,000円の配当金を受け取った場合には、28,280円の税金が差し引かれて口座に振り込まれるので、実際に受け取ることが出来る金額は71,720円となります。
ただし、アメリカの税金の分は「確定申告」を行うことによって一部を返金してもらえます。
この2重課税の制度については別の記事で詳しく解説しています。
マネーマシンを育てるメリット
マネーマシンを育てる最大のメリットは「複利効果」にあります。
複利効果とは利息が利息を生むことで雪だるま式にお金が増えていく仕組みに例えられ、投資においても長い時間を掛けて投資を続ける事で、この複利効果を発揮し最終的に大きな資産を作り出す事が出来ます。
先ほどのETFの例を挙げると私の年間の配当金は78,000円程度ですが、この配当金は使わずに基本的にはETFに再投資するための購入代金として定期的に購入をしています。
毎月の積み立てにプラスして配当金を再投資する事によって、さらにマネーマシンが大きくなり、貰える配当金も大きくなり続けるというロジックが再投資による複利効果のメリットです。
働けるうちはこれをひたすら繰り返してマネーマシンを育てておくことで、この資産を定年退職した後の老後資金の補填にしても良いですし、もしくは不測の事態などで働けなくなった時の生活費に充てる事も出来るので、実質的に保険の役割もしてくれて精神的な安定も得る事ができます。
ネットなどでFIREを目指している人を見ると、購入したETFは生涯売却する予定はなく永久保有すると決めている人も多くいるようで、一生配当金だけを貰い続ける計画の人もいるようです。

マネーマシンは元本が減らない限り半永久的にお金を生み続けてくれるマシンとして確実に生活を豊かにしてくれます。
マネーマシンを作る時の注意点
ここまででマネーマシンについて語ってきましたが、マネーマシンを作る時の注意点も解説します。
マネーマシンを作る事は投資することと同じ意味なので、経済危機や株価の変動などで元本が減ってしまうリスクが伴います。
2020年2月頃から世界で猛威を振るった新型コロナウイルスのパンデミックによって、世界経済は大きなダメージを受けたためアメリカ市場の株価も急激に下落しました。
この時、私の金融資産も約30%くらい下落し、精神的にもかなりダメージをもらった状況でした。
現在では大規模な金融緩和によってニューヨークダウが最高値を更新するなどのニュースが出ていますが、投資のリスクというものを肌で感じた瞬間でした。
株式などの金融資産はこれらのリスクに常に晒されており、マネーマシンを育てるときにはこれをしっかり理解して運用する事が必要です。
それでも長期的に見れば世界の経済は何度も回復してきたので、一時的な暴落があっても過度に心配する必要はありませんが、もし「暴落に耐えられない」「少しでも損をしたくない」という人は投資には向いていないので現金預金がおススメです。
長期的に積み立てをすればこのリスクはかなり減らせるので、株価の値動きに一喜一憂せずに長期的な視点と心構えが必要です。
まとめ
マネーマシン1号として「高配当ETF」である「HDV」「VYM」「SPYD」を紹介しました。
私の保有している金融資産の中でも、これらの高配当ETFは定期的に配当金を出してくれるかなり優秀な仕事をしている資産です。
私はFIRE達成への道のりとして資産運用の実績を毎月ブログで更新しています。ぜひ参考にしていただき皆さんもマネーマシンを育ててFIRE達成を目指しましょう。