2026年のつみたて投資枠はコレ!FANG+とあと何を選ぶべきか徹底解説
2024年から新NISA制度がスタートし、「つみたて投資枠」をどう使うかは中長期投資家にとって非常に重要なテーマとなりました。2026年を見据えた今、「とりあえずオルカン」だけで本当にいいのか、それとも攻めの選択肢を入れるべきなのか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、2026年のつみたて投資枠の有力候補として注目されるFANG+を軸に、「じゃあ、あと何を組み合わせるべきか?」という視点で、現実的かつ再現性の高い投資戦略を解説します。
1. そもそも、つみたて投資枠の役割とは?
つみたて投資枠は、新NISA制度の中でも「長期・分散・積立」を前提に設計された枠です。そのため、短期売買や過度なリスク商品よりも、長期で資産形成に向いた投資信託が対象となっています。
ただし、「低リスク=低リターン」しか選べないわけではありません。制度の本質を理解すれば、リスクを管理しつつリターンを引き上げる構成も十分可能です。
2. 2026年も有力候補!FANG+が選ばれる理由
FANG+は、以下のような米国の超大型グロース企業で構成される指数です。
- Apple
- Microsoft
- Amazon
- NVIDIA
- Meta(旧Facebook)
- Alphabet(Google)
- Tesla など
これらは単なるハイテク企業ではなく、世界経済そのものを動かす存在です。AI、クラウド、半導体、広告、EVといった成長分野を横断的にカバーしており、今後も構造成長が期待されています。
FANG+については、すでに詳しく解説した記事がありますので、指数の特徴やリスクを知りたい方はこちらも参考にしてください。
FANG+は長期投資に向いているのか?特徴と注意点
◆ つみたて投資枠でFANG+はアリ?
結論から言うと、「全額はNG、でも一部なら非常に有力」です。値動きは大きいものの、長期で見れば成長力は圧倒的。コア資産と組み合わせることで、ポートフォリオ全体の期待リターンを引き上げる効果があります。
3. FANG+と「あと何?」で最有力なのはコレ
① オールカントリー(全世界株式)
最も王道で、最も再現性が高い組み合わせです。FANG+が「攻め」なら、オルカンは「守りと土台」。世界中の株式に分散投資することで、特定国・特定セクターのリスクを和らげます。
FANG+単体では米国グロースに極端に偏りますが、オルカンを組み合わせることで、新興国・欧州・日本も含めたバランス型ポートフォリオになります。
オルカン一択戦略については、以下の記事で詳しく触れています。
オルカンは本当に最適解なのか?メリットと弱点
② S&P500(米国市場の王道)
「どうせFANG+も米国株なら、もう少し広げたい」という人にはS&P500が適しています。米国の大型優良企業500社に分散されており、FANG+より値動きがマイルドです。
FANG+×S&P500の組み合わせは、「成長」と「安定」を同時に狙える構成として非常に人気があります。
③ 高配当系ファンド(精神安定剤ポジション)
意外と相性が良いのが高配当ファンドです。FANG+は値動きが大きいため、下落局面でメンタルが削られやすいという弱点があります。そこで、値動きが比較的穏やかな高配当ファンドを組み合わせることで、心理的な安定を得られます。
高配当投資の代表格であるSCHDについては、以下の記事で詳しく解説しています。
SCHDは長期投資に向いているのか?
4. 2026年版・おすすめ配分例
◆ 安定重視型
- オールカントリー:70%
- FANG+:30%
◆ 成長バランス型
- S&P500:50%
- FANG+:30%
- 高配当ファンド:20%
◆ 攻め寄り型(リスク許容度高)
- FANG+:50%
- S&P500:50%
重要なのは「正解の配分」を探すことではなく、自分が続けられる配分を選ぶことです。どんな優れた戦略でも、途中でやめてしまえば意味がありません。
5. つみたて投資枠で絶対に避けたい考え方
よくある失敗は以下の3つです。
- 短期の成績だけで商品を入れ替える
- SNSや流行だけで比率を決める
- 下落時に積立を止めてしまう
特につみたて投資枠は「時間」を味方につける制度です。価格が下がっているときこそ、同じ金額で多くの口数を買えるチャンスだという視点を忘れないことが重要です。
6. まとめ:2026年のつみたて投資枠は“FANG++分散”が鍵
2026年のつみたて投資枠戦略を一言でまとめるなら、「FANG+を軸に、分散で支える」です。
FANG+は間違いなく魅力的な成長エンジンですが、それ単体ではリスクが高すぎます。オールカントリーやS&P500、高配当ファンドと組み合わせることで、安定性と成長性を両立したポートフォリオが完成します。
つみたて投資は、派手さよりも「続けられる設計」がすべて。2026年を見据えて、今のうちに自分なりの最適解を作っておきましょう。
