【実名公開】買ってはいけない投資信託

投資を学ぶのに役に立つ

30代会社員のなおつんです。

このブログでは30代会社員の悩みを同じ会社員へ向け共有し、今日よりも明日へ一歩前進できるような記事を書いています。

今回は投資初心者が資産運用を始めるときに注意が必要である「買っていはいけない投資信託」について解説していきます。

「年金2000万円問題」「終身雇用崩壊」が近年話題になり、2020年には「コロナショック」が起きた事で資産運用を始める人が年々増えているようで、「日本証券業協会」の発表によると2020年6月時点のNISA口座の開設数は860万口座となっています。

これは日本の総人口1億2000万人の約7%がNISA口座を開設している事になり、資産運用の意識が高まっている事が伺えます。(口座開設しても実際に運用していない人も中にはいますが。)

抜粋:日本証券業協会

資産運用はその人の生活スタイルや環境によって選択する商品が異なりますが、今回紹介するのは老後資産や将来の資産を見据えた「長期投資」が前提での解説となっていますので、その点はご理解ください。

この記事の後半には「買っても良い」おすすめの投資信託も紹介します。

買ってはいけない投資信託の代表例

長期における資産形成をしたい場合に買ってはいけない投資信託の特徴は以下の通りです。

① 毎月分配型(毎月決算型)投資信託
② 購入時に手数料が発生する投資信託
③ アクティブファンド
④ 信託報酬が1.0%以上の投資信託
⑤ その他の買っていはいけない商品

これらについて詳しく解説していきます。

毎月分配型(毎月決算型)投資信託

買っていはいけない投資信託の代表的なものが「毎月分配型(毎月決算型)」の投資信託です。

この商品は分配金が毎月投資家の口座に振り込まれる事が特徴的ですが、分配金を積極的に出す事で長期的な資産運用には向かない商品といえます。

通常の投資信託の分配金であれば投資家から集めた資金をもとに運用を行い、その運用益から分配金として投資家へ還元するのが一般的です。

いっぽう毎月分配型の投資信託では、運用成績に関わらず投資家から集めたお金で無理やり分配金を出す場合もあるため、タコが自分の足を食べる様子に例えて「タコ足分配」と呼ぶことがあります。

上の図のように一般的な投資信託の分配金は、ファンドを通して株式や債券・不動産に投資をした運用益によって分配金が支払われます。(運用成績によっては分配金が出ない場合もあり)

毎月分配金の商品は毎月分配金を支払う事を売りにしている商品が多く、運用成績に関わらず分配金を出す事になるので、もし運用がうまくいかなかった場合は投資家の投資元本から分配する事になります。

結果的には自分で預けたお金を受け取っているだけなので、投資した資産が増えたとはいえない事になります。

毎月分配型の投資信託は定年退職した高齢者に特に人気があるようで、実際に証券会社の人気ファンドランキングの上位にも度々上がってくるのですが、これの理由は退職金などを運用して毎月分配金を貰う事が嬉しくて購入している人が多いためです。

しかし、この分配金の原資は自分の投資元本から出ている事が多いので、この投資信託の実態は元本を少しづつ切り崩していることと変わらいないのですが、これに気付く人はそう多くないようです。

金融商品を選択する時に最も注意するべき点は「人気≠良いファンド」という事です。

大手銀行のホームページにある投資信託の人気ランキングの上位は毎月分配型の商品が並ぶことが多いですが、買っている人が多く人気になっている理由は「銀行が積極的に販売しているから」です。

銀行や証券会社などの金融機関の大きな収益の柱は「手数料」です。

金融機関側が儲かる商品を販売するのは当然だと思いますが、銀行が儲かるという事は相対的に投資家が損をしているという事です。

それでもこれらのファンドが人気の理由は、窓口で丁寧な説明をしてもらえる安心感や銀行などの信用が大きい事が挙げられます。

 

購入時に手数料が発生する投資信託

金融商品を購入する時は「購入時手数料」にも注意が必要です。

投資信託を購入する場合は、銀行や証券会社などで証券口座を開設する必要がありますが、口座開設後はその金融機関が扱う商品から自分で選択して購入することになります。

金融商品によっては購入する時に手数料が発生する場合があり、特に銀行や証券会社の窓口を通して対面で購入する時にはほとんど場合購入時の手数料がかかります。

例えば購入時手数料が3%の投資信託を100万円分購入した場合、最初に3万円の手数料が差し引かれて97万円が自分の資産として運用されることになります。

支払った手数料分を運用益で取り返すにはかなりの労力と時間も要するため、3%の手数料は長期的に見ると投資効率を確実に悪化させることになります。

しかし、この3%の手数料の大きさをあまり気にせずにこれらの商品を購入しているケースも多いかと推察します。

この購入時の手数料は大体1~3%程度が多いですが、近年人気が高まっている「楽天証券」や「SBI証券」などのネット証券では「購入手数料が無料」を謳っている「ノーロード」の商品も数多くあります。

アクティブファンド

投資信託の商品には大きく「インデックスファンド」と「アクティブファンド」の2種類に分類されます。

インデックスファンドは別名「パッシブファンド」とも呼ばれますが、このファンドの特徴はTOPIXや日経225など、指数(インデックス)に連動した成績を目指している事です。

海外の株式に連動する指数では、全世界の株式に連動する「MSCIコクサイ・インデックス」や米国の株式に連動する「S&P500」などが有名です。

 

一方でアクティブファンドは指数よりもさらに高い成績を出すために、投資の専門のプロであるファンドマネージャーが株価のチャートや企業分析によってインデックスファンドよりも高い成績を狙うファンドです。

一見してプロに任せるアクティブファンドの方が成績が良さそうと思えますが、長期的には多くのアクティブファンドの成績はインデックスファンドに劣っているという研究データがあります。

つまり長期投資をする事が前提であればインデックスファンドの方が優秀であり、アクティブファンドは選択肢には入りません。

 

短期的にもっと稼ぎたいというのであればアクティブファンドを選択するのはありかも知れませんが、運用成績などの分析力が求められる投資上級者向けの商品であるといえます。

むしろそこまで自分で投資の分析が出来るスキルがあれば、個別株を買って儲けるほうが得策だと思いますし、アクティブファンドは次で解説する「信託報酬」が高めに設定されている事がほとんどなのでやはり長期投資には向きません。

 

信託報酬が1.0%以上の投資信託

投資信託を購入する時に発生する手数料以外にも、ファンド運用時に発生する「信託報酬」があります。

これは年間あたり○○%という形で運用残高に対してファンドに支払う手数料の事すが、長期的な運用を考えた場合はこのコストが低ければ低いほど運用成績が有利になります。

先ほど紹介したアクティブファンドはプロが運用するため信託報酬が高めに設定されている場合が多く、1~2%の商品がほとんどです。

インデックスファンドでも信託報酬が2%超えるファンドもありますが、かなり低いものだと0.10%程度の商品もあります。

投資信託に限っては、手数料が安いから粗悪商品という事は無く、むしろ長期的に好成績を出している商品の方が信託報酬が低くなる傾向になります。

この理由は世界の大手資産運用会社である、ブラックロック社、ステートストリート社、バンガード社は多額の資金を運用しているため、低コストで商品を販売出来きそこに大量の資金が集まるためさらにコストが下がるという好循環を生み出しているためです。

ここまで低コストの商品をネットで気軽に買えるのに、わざわざ窓口に足を運んで高い信託報酬の商品を買う理由は見つかりません。

 

その他、買っていはいけない商品

日本の大手銀行がおすすめしている投資信託の商品銘柄を見ると、いくつかの傾向が見えてきます。

投資信託の名称に「AI」「ロボット」「未来」「成長」「グロース」「テクノロジー」「5G」など流行りのキーワードが入っているのは注意が必要です。

これらの商品には話題性があるキーワードを盛り込むことで、投資家に資産運用を身近に感じさせることが出来ますが、前項で解説した購入時手数料や信託報酬が高額な高コスト商品である場合が多いです。

海外で販売している優秀な商品にもカタカナで表記されている事が多いので、最初は見分けが難しいですが、いかにも投資の注意を引く話題性のある上記のキーワードには注意しましょう。

 

買ってはいけない投資信託の実銘柄

ここでは長期投資の前提の人にはおすすめ出来ない実際にある投資信託をいくつか紹介していきます。

共通しているのは「手数料が高い」「毎月分配型(毎月決算型)」「アクティブファンド」という事で、いくつかの金融機関の人気ランキング上位に挙がっている商品からランダムに紹介しています。

グローバルESGハイクオリティ成長株式ファンド(愛称:未来の世界 ESG)

日本や新興国など世界の成長企業の中でも理論的に算出された割安かつこれから成長が見込まれる株式に投資をする事で高い収益性を狙う投資信託です。

優秀な投資家の中にはあえて成長株だけを狙って投資するという手法もあるので、これから成長する企業に投資をする事自体は投資戦略として間違いではありません。

しかし、このファンドで気になる点は「購入時手数料」と「信託報酬」の高さです。

購入時手数料3.30%、信託報酬1.8%と数ある投資信託の中でもかなり高コスト商品といえます。

 

インベスコ 世界厳選株式オープン(毎月決算型)

アメリカやイギリスなどの先進国の株式に分散投資する商品です。

商品名に毎月決算型と入っているのですでに長期投資向きではない事が分かりますが、さらに気になるポイントは購入時手数料3.30%と信託報酬1.903%と各手数料が高い事です。

全世界への分散投資という投資の狙いそのものは良いのですが、コストが高い事と毎月支払われる分配金が出ている事で投資効率を悪化させています。

 

東京海上・円資産バランスファンド (毎月決算型)(愛称:円奏会)

このファンドは主に日本国内の株式・債券・不動産投資信託に分散させた商品で、投資先の多くが日本国内への資産でわずかに海外の不動産が含まれています。

購入時手数料は1.1%、信託報酬も0.924%と驚くほど高くはありませんが、毎月分配される事により投資効率はあまり良くありません。

しかし毎月分配ということもありファンドランキングでは上位の人気商品となっています。

商品を選ぶ時の注意点のおさらい

実際の銘柄をいくつか紹介しましたが、長期の運用において商品を見てみて分かってくる事があると思います。

色々なファンドの目論見書を見ると商品の特徴が分かってくる

上記で紹介した買っていはいけない投資信託は数ある商品の中でもほんのわずかであり、日本で購入できる投資信託の99%は買ってはいけない商品といわれています。

買っていはいけない商品の共通事項は大体分かっていただけたと思いますが、様々なファンドの「目論見書」を見ていると、買って良いのか悪いのかだんだん分かってくるようになります。

「目論見書」とは投資信託の取り扱い説明書のようなもので、購入する前には必ず目を通す必要があります。

証券会社のホームページの検索画面ではいろいろな商品を検索して探す事が出来るので、ぜひ試してみてどんな特徴があるのか見てみるのも面白いと思います。

 

NISA口座でもハズレ商品は存在する

税金面で非常に優れているNISA口座ですが、NISAで投資信託を購入する場合も注意が必要です。

もともとNISA口座で購入できる商品は金融庁が厳しい審査をした商品だけなので、ハズレが無いと思われがちですが、中にはあまり購入しない方がいい商品も存在します。

購入してはいけない商品の見分け方は今まで紹介した方法と同じで、まずは手数料の高さを見るだけでもかなりの商品をふるいに掛ける事が出来ます。

NISA口座で購入できる商品だったとしても信託報酬が1.5%を超えるものもあるのでこの辺りはファンドの手数料をよく確認する必要があります。

NISAに関しては別の記事でも詳しく解説しているので、気になる方は関連記事をご確認ください。

買っても良い投資信託とは?

では逆に買っても良い投資信託とは何なのか気になる人もいると思うので、私も実際に購入しているおススメの商品をいくつか紹介します。

eMAXIS Slim 米国株式(S&P 500)

アメリカの代表的な株式の指数として「S&P 500」がありますが、「eMAXIS Slim 米国株式(S&P 500)」はこれに連動したインデックスファンドです。

購入時手数料は無料で、信託報酬は0.0968%と他の商品よりも遥かに低コストの商品です。

アメリカ一極集中型の商品ですが、現在でもアメリカが金融市場では世界のトップを独走している状態であり、長期的に好成績を出し続けているアメリカは今後も成長が期待できる市場です。

 

eMAXIS Slim 全世界株式(オールカントリー)

「eMAXIS Slimシリーズ」の中で全世界株式に投資するファンドですが、これは全世界の約2,000社の企業に分散投資している投資信託です。

もちろん購入時手数料は無料ですし、信託報酬も0.1144%と世界トップクラスの低コスト商品です。

私もこのファンドは毎月「つみたてNISA」で購入しており、世界最強の投資信託だと個人的には思っています。

 

楽天・全米株式インデックス・ファンド

全世界の8,000社以上に分散投資するファンドで、長期投資で必要な分散と積み立てには最適な商品といえます。

もちろん購入時手数料は無料で、信託報酬も0.132%と激安です。

今後も世界中の人口が増加する事で経済も発展する事が予測されていますし、それによって企業も新しい商品やサービスを開発するため、全世界に分散投資する事で資本主義の恩恵を受け取る事が出来ます。

 

<購入・換金手数料なし>ニッセイが外国株式インデックスファンド

この商品はタイトルの<購入・換金手数料なし>という文字を見るだけで、手数料が掛からないという事を教えてくれている親切なファンドですが、その名に恥じない優良ファンドと言えます。

MSCI コクサイ・インデックスという世界中の株式の指数に連動するファンドでありながら、信託報酬は0.1023%とかなり低コストで運用できる投資信託です。

 

なおつん(左)
なおつん

今回紹介していないファンド以外にも、まだまだ優良ファンドは存在します。

さいごに「投資の目的を再確認する事」

今回は「買っていけない投資信託」という解説をしてきました。

買ってはいけないこれらの商品の特徴をまとめると以下のようになります。

① 毎月分配型(毎月決算型)投資信託
② 購入時に手数料が発生する投資信託
③ アクティブファンド
④ 信託報酬が1.0%以上の投資信託
⑤ その他の買っていはいけない商品

今回紹介したのは長期投資において買っていはいけない商品の解説という事でしたが、中には大きなリスクをとってでも短期的にがっつり稼ぎたいという人もいると思います。

投資初心者は特に「投資で儲けたい」という思いが強いので、身の丈に合わないリスクを取ってギャンブル的に投資をしてしまいがちですが、この方法はおすすめしません。

資産運用では長期的にコツコツ積み上げる事で最終的に大きな成果を上げられる世界なので、欲を出し過ぎると多くの場合は損をするようになっています。

「投資を始める目的は何なのか」「いつまでにいくら必要なのか」を明確にしたうえで始めるようにしましょう。

私自身も毎月投資信託を積み立てて購入していますが、投資は思った以上に地味な作業ですが、長期・積立・分散を徹底して行う事でそれなりに大きな収益を出す事に成功しています。

投資は元本が保証されないので自己責任で行う必要がありますが、それでも私は今後も投資を続けていき、老後は豊かに暮らしたいと考えています。

 

別の記事では私の投資実績も公開しているので、興味がある方は下の記事もぜひ見てください。

 

なおつん Lv.若手平社員

30代会社員のなおつんです。
このブログでは30代会社員の悩みを同じ会社員へ向け共有し、今日よりも明日へ一歩前進できるような記事を書いています。

私は製造業(メーカー)の営業系の部署で働いており、年に数回海外出張もします。

個人投資家として様々な投資案件もチャレンジしてFIREを目指して奮闘中です。
会社員や投資家の方にとって有益な情報を発信しています。

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