メーカー勤務が教えるメーカー(製造業)における各部署の役割

仕事の役に立つ

30代会社員のなおつんです。

このブログでは30代会社員の悩みを同じ会社員へ向け共有し、今日よりも明日へ一歩前進できるような記事を書いています。

私は製造業(メーカー)の営業系の部署で働いており、年に数回海外出張もします。(2020年の新型コロナウイルスの影響でしばらくは行けていませんが。)

今回はメーカーの製造業とはどんな業種なのかを実際に働いている私が詳しく解説していきます。

 

製造業と聞いて思い浮かべるのは大きな工場で稼働するライン作業の風景かと思いますが、このような工場はもちろん、営業部署や商品企画、総務部など非常に多種多様な部署があり様々なスキルを持った人たちが働いています。

メーカーに就職をしたいんだけど、実はよく分かっていないという方のために製造業ではどんな部署があってどんな仕事をしているのかを出来るだけ詳細に解説していきます。

各部署での仕事でどんなタイプの人が向いているのかも書いているので、メーカー系の製造業に就職を考えているか人や転職したい人にはかなり参考になる情報になっています。

なおつん(左)
なおつん

今回はモノづくりを視点に置いているため、総務部、人事部、経理部、法務部・などの「間接部門」は解説していないのでご了承ください。

メーカーの組織図

メーカーはひとつの製品を作るためには会社内に様々な部署が配置されており、主に以下の部署が関連しそれぞれが歯車のように機能しています。

・商品企画部
・商品開発部
・生産技術部
・製造生産管理部
・営業部
・物流関連部
・品質保証部(品質管理部)

製品が企画されてから出荷されるまでにこれらの部署が関連し、物流に乗って各販売店へ運ばれる事で製品が顧客の手元に届くようになっています。

各部署の名称は会社によって変わりますので、今回は一般的に呼ばれている名前を使って説明しています。

 

商品企画部

「商品企画部」という名称で役割がイメージ出来る人も多いと思いますが、メーカー系の製造業では花形部署と言われています。

この部署はその名の通りゼロから新しい製品を企画する部署です。

顧客のニーズ調査や現状の製品の不満点などを取りまとめ、次の製品にはどんな機能を持たせるべきか、販売価格はどのくらいか、利益はどのくらいかなど様々な視点から新しい製品を企画立案しています。

そのためマーケテイングや損益計算といった幅広い知識が要求される他にも、顧客視点に立ったモノづくりを考慮しながら社内の様々な部署との折衝やプロジェクトの進捗管理など高度なスキルが必要とされるため仕事の難易度は高いといえます。

 

特に関連する様々な部署とのコミュニケーションが重要なのでその人柄も重要視されますが、自分が企画した製品が実際に世に中に出ていく達成感は他で体験は出来ません。

商品企画部は向いている人材は、コミュニケーションスキルを大事にして普段から誰とでも仲良くでき公平に接する事が出来る人が向いている職業だと思います。

商品企画部のメンバーは多くの場合は新製品のプロジェクトリーダーになる事も多く全体のまとめ役になる一方で、時には各部署の意見が対立し商品企画部が間に挟まれてしんどい思いもする事もしばしばあります。

 

商品企画部は「顧客の視点」でモノづくりを考える事が仕事のため、実際に顧客の使用状況などを調査するための出張もあります。海外でも製品を販売している会社であれば海外出張もあります。

 

商品開発部

「商品開発部」は前項の商品企画部が企画立案した製品を具現化していく部署です。

設計者は高度な理数・工学的な知識と技術を有している事もちろん、技術の研究も常日頃から行っており顧客のニーズや要望を満たせるような製品の開発に取り組んでいます。

また設計した製品を実際の使用状況などを考慮した耐久試験などを実施して十分な品質を保てるか、重大な事故などのリスクは無いかなどのあらゆる視点から製品の良し悪しも判断します。

さらに工場で大量生産する場合の製造コストの計算や部品の調達などにも深く関わっており、基礎開発以外の数学的な知見も要求されます。

設計開発部のイメージ通りモノづくりに熱い情熱を持った開発者が多く存在している部署となります。

 

雑誌やテレビでは開発者の華やかなインタビュー記事などを見たことがあるかも知れませんが、実際の業務は結構地味な作業なども多いです。

それでも商品企画部からの製品の草案を「技術的にどう解決するか」という部分においては、技術者の意地が試されるため非常にやりがいのある職業です。

場合によっては技術的に不可能な要求も代替案として提示し何とか可能にする事も重要で「これは出来ない。」では無く「これだったら出来る。」と不可能を可能にする前向きに取り組む姿勢も求められます。

向いている人はモノづくりが好きで、地味な作業や実験が好きな人が向いている部署です。

意外と人と接する事も多いため最低限のコミュニケーション能力とモノづくりに対する情熱とプライドを持った人が向いている部署といえます。

 

生産技術部

厳しいテストをクリアした製品を世の中に送り出すには工場で大量生産をする必要があります。

この大量生産によって私たちのような消費者の誰もが納得できる価格でその技術の結晶を享受出来るようになります。

この大量生産を可能にしているのが「生産技術部」です。ここでは商品開発部が設計した製品図面を工場で実現可能かを検証したり、求められる品質にマッチしているかを技術的に解決する部署です。

生産技術や後に解説する品質保証の考え方で「QCD」と考え方があり、どの製造業でも使われている言葉です。

QCDは「Q:クォリティ」「C:コスト」「D:デリバリー」の頭文字を取ったもので、品質・コスト・納期の3つを満たす事が重要とされます。

 

製造業に勤める「アヤトさん」というブロガーが生産技術の仕事について詳しく解説した記事を出しているので参考にしてみてください。⇩

生産技術の仕事内容を経験者が詳しく解説

なおつん(左)
なおつん

アヤトさん、ご協力ありがとうございます。

製造生産管理部

製品が企画され開発されて実際に製造する部署が「製造生産管理部」です。

会社によっては実際に工場で製品を作る「製造部」と生産量などを管理する「生産管理部」が分かれている事もありますが、今回は部署名を統一して解説します。

この部署は設計開発部で開発した製品を実際に工場で製品を組み立て大量生産しそれを管理している部署です。

工場のラインで製品を組み立てる作業員の事だけを想像されがちですが、工場の作業工程をどうやったらより効率的に出来るか検討したり、安全第一の取り組みを最優先で実践・管理している部署でもあります。

設計開発部や生産技術部との関り合いも深く、組み立てる部品の調達や製造のコストや在庫の管理、製造された製品の完成検査の責任も負っているためこの部署の役割は結構多いです。

製造生産管理部は特に数値で管理される項目が多く、工場で出る廃棄物や有害物質の管理なども一手に引き受けているところも多いです。

向いている人材は、管理や流れ作業をする事が好きでかつ忍耐力のある人です。

 

営業部

製造業では生産された製品を販売する事ではじめて利益が生まれますが、販売を担う部署が「営業部」です。

販売ルートの確保や販売戦略を練るのがメーカーの営業部の主な仕事で、ビジネス全体を広い視点で捉えて設計している部署です。

例えばある製品をホームセンターで販売しようとした場合、ホームセンターの本社などに商談に出向き各店舗に製品を陳列して販売してもらえないかなどの交渉を行います。

交渉の時に販売台数や卸価格などを提示し、先方に納得してもらえれば契約を結ぶという業務になります。

 

また、現場のサポートとしては店舗の販売するスタッフの教育や店舗の運営などにも関わる事もあります。

営業部の中には「サービス部」という部署もあり、ここでは製品のメンテナンスの方法を現場に教育したり、製品を購入してもらった顧客が万が一に対して不具合を訴えた場合の製品保証の対応などの業務を担っています。

 

営業部はメーカーの中では最も顧客と近い部署であるため、製品に関するクレームや要望などの情報もいち早く入手出来ます。

製造業においては販売活動とクレームはいつもセットで考えているため、クレームの対応などに追われるとストレスが多くなる時もあります。

 

ノルマに関しては勤める会社にもよると思いますが、上司に詰められるほど厳しいという事は無いですが、自身の目標に達成できないと自分の給料に跳ね返ってくるため目標達成する事にやりがいを感じている人も多いです。

 

営業部には「国内チーム」と「海外チーム」に分かれている場合が多く、海外チームは海外出張も多く現地の代理店と販売数量や価格の交渉なども行うため高い語学力と数字に強い事も要求されます。

営業部は外部の人と接する機会が非常に多いためコミュニケーション能力と交渉力が重視されるため、外交的である人が向いている職種といえます。海外ともバリバリ働きたい方はもちろん語学力も重要な要素です。

私の会社の場合、役員などに出世している人は営業部出身の人が多い印象です。

 

物流関連部署

物流関連部は営業部が契約した相手先へ実際に製品を届けるための、物流全般を担っている部署です。

国内であれば工場で出来上がった製品をトラックや船舶に積むための手配を掛けたり、海外では飛行機に積んだりする手配を一括して行っている部署です。

営業部と非常に密接に仕事をしている部署であり、「いつまでに」「どの製品を」「何個」「いくらで」など営業部からの依頼のもと動いている部署です。

企業によっては海外に出荷する際の通関などの管理をしているところもあり、海外で規制されている材料などが製品に含まれていないかを細かくチェックする部署が一緒になっている場合もあります。

 

品質保証部(品質管理部)

最後になりますが品質保証部(または品質管理部)は高品質な製品を提供し顧客へその品質を約束している部署となり、社内でも非常に重要な役割を持っています。

「品証」と略されることもあるこの部署では、顧客に販売された製品が本当に顧客の満足いくものになっているかどうかや不具合が起きた製品の原因調査を行う部署です。

そのため工場の工程検査から顧客の使用状況など様々な視点の事柄に目を光らせなければいけない重要な役割があります。

 

特に営業部で受けるクレームの中でも顧客のミスか製品の故障かの判断は困難を極める場合も多く、最終的には品証が壊れた現品を調査することで原因を究明し責任先を判断します。

品証によって開発部の責任と判断されれば開発部が原因対策を検討し、営業部と判断されれば顧客へ壊れた原因を説明し使い方のアドバイスをするなど、品証によって責任があると判断された部署がその責務を負います。

品証は「社内の裁判所」と呼ばれ嫌われものになりやすいため、丈夫な強いメンタルと真相を知るための好奇心がある人がこの仕事に向いていると思います。

 

まとめ

今回紹介したのは製造業の各部署の役割とそこで仕事をしている人の性格や向いている人などです。

この他にも会社によっては経営(ブランディング)戦略部、部品調達部、法務知財部、カスタマーサポートセンター、システム開発部、社員教育部、また海外に販売していれば現地の代理店などもあり非常に様々な部署に分かれている場合もあります。

これらの組織によって高品質なモノづくりが支えられており、私たちが手にしている製品も多くの人の想いや意思によって出来ています。

メーカー系の製造業では部署によって役割と業務内容も大きく違うため、メーカーに入社した後は転職をせずに社内で自分の可能性を広げる事が出来るのもメリットです。

なおつん(左)
なおつん

実際、社内転職(部署間の異動)をしている人はかなり多いです。

新卒の方の就職や転職を考えている方も一度メーカー系の製造業を検討してみると良いでしょう。

このブログでは会社員や学生さんの役に立つ情報や考え方を今後とも発信しています。

ぜひ興味があれば別の記事を読んでいただきお役に立てればと思います。

 

なおつん Lv.若手平社員

30代会社員のなおつんです。
このブログでは30代会社員の悩みを同じ会社員へ向け共有し、今日よりも明日へ一歩前進できるような記事を書いています。

私は製造業(メーカー)の営業系の部署で働いており、年に数回海外出張もします。

個人投資家として様々な投資案件もチャレンジしてFIREを目指して奮闘中です。
会社員や投資家の方にとって有益な情報を発信しています。

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