30代会社員のなおつんです。
私はメーカー勤務の傍らで個人投資家として米国株や投資信託などを数百万円ほど運用しています。
今回はソーシャルレンディングの「OwnersBook(オーナーズブック)」について特徴を解説し、私の投資実績も公開していきます。
不動産投資型のソーシャルレンディングのOwnersBookは「ロードスターキャピタル株式会社」によって2014年9月から運営されているサービスとなります。
ソーシャルレンディングやクラウドファンディングについてもっと学びたい方は、別の記事で詳しく解説しているので参照してください。

「OwnersBook」の概要

出典:OwnersBook
OwnersBookは投資家から集めた資金を元に2つの方法で運用し、その利益の一部を投資家に還元するサービスです。
1、貸付型(ソーシャルレンディング)
投資家から集めた資金を事業者(企業)へ貸し付けてその利息を稼ぐ方式です。
利息の一部をOwnersBookと投資家に分配するこの方式は、貸し付ける事業者の不動産を担保として融資しているため安全性が確保されたサービスをいえます。
貸付型は最低投資金額が1万円から出来る事や、OwnersBookの専門家による不動産担保価値の評価を査定された企業へ貸付をされるので、投資家はほとんど手間が掛からず初心者向きといえます。
2、エクイティ型
「エクイティ(Equity)」は日本語で「資本」を意味する言葉ですが、エクイティ型はOwnersBookが直接的に不動産を所有・運用して利益を出す仕組みです。
この利益の一部は投資家へ還元されるのは貸付型と同じ仕組みですが、最低投資額は数十万円から高額である事や、個々の物件を自分で判断する事も求められるため上級者向けの方式です。
実際にOwnersBookが募集してる案件のほとんどが貸付型となっています。
どちらの方式もリスクはありますが、適切に判断すれば安定的な収益を期待できるサービスといえます。
「OwnersBook」第1号ファンドの概要は?
数あるソーシャルレンディングサービスの中で良し悪しを判断するために私がやっている方法は、第1号ファンドを確認する事です。
2014年にサービスを開始したOwnersBookの第1号ファンドの概要は以下の通りです。
予定年利回り:5.0%
募集金額:130,500,000円
運用タイプ:貸付型
運用期間:12ヵ月
募集開始日:2017年9月19日
募集方式:先着順
担保:有り
OwnersBookの記念すべき第1号ファンドですが、実は貸付先の事情によって不成立となっています。
募集開始がされてからは先着順で投資家が投資の申し込みをしますが、貸付先の都合によって白紙になった場合はこの案件は無かった事になります。
もちろんこの時は事前に振り込んだお金は全額戻ってきます。
その後に募集されたファンドに関しては無事に全ての案件を順調に運用しています。
「OwnersBook」の特徴
ここからはOwnersBookの特徴をさらに詳しく紹介していきます。
最低出資額は1万円から
先ほども簡単に紹介しましたが、OwnersBookが募集しているファンドの最低出資額は10,000円となっています。(貸付型の案件のみ)
最近のソーシャルレンディングでは最低出資額が1万円からというサービスが増えていますが、10万円からといったサービスもあります。
最低投資額によって投資家の層を区別している戦略もあるかも知れませんが、初心者投資家にとって1万円からの投資額は歓迎したいところです。
全て不動産担保付きの案件
企業に貸したお金が万が一返せなくなった場合は、担保とした物件を売却するなどしてお金を回収する事が出来るようにOwnersBookの案件は担保不動産の価値を見極めて担保設定しています。
不動産担保によって投資家へのリスクも軽減することが出来るので安心感は高まります。
他のソーシャルレンディングサービスでは利回りが高い代わりに担保や保証が無い案件も多いので、この点はOwnersBookの強みといえます。
利回りは2.5~7.0%と幅が広い
OwnersBookの案件の利回りはかなり幅広く少し前は10%を超えるものも募集されていました。
利回りが高いという事はそれだけリスクも高くなるという事ですので、利回りだけで投資の良し悪しは判断できませんが、利回りの幅が広いという事はそれだけ選択肢が多いという事です。
自分で判断して出来るところもOwnersBookの魅力の一つです。
案件のリスクが可視化されており投資家フレンドリー

出典:OwnersBook
OwnersBookの特徴は案件ごとにリスクの大きさを分かりやすく表示してくれている事で、直観的に目で見て判断出来るので投資家にとって非常に親切な仕組みです。
リスクの大きさはOwnersBookによって独自に判断されたものですが、運営会社のロードスターキャピタルはマザーズにも上場している信頼性が高い企業なので安心が出来ます。
運営会社の概要
OwnersBookを運営する「ロードスターキャピタル株式会社」ついても紹介します。
所在地:東京都中央区銀座1丁目10番6号 銀座ファーストビル2F
代表取締役:岩野 達志
資本金:14億2百万円(資本準備金とあわせて27億94百万円)
設立:2012年3月
事業内容:不動産にかかる仲介・コンサルティング事業、アセットマネジメント事業、クラウドファンディング事業、コーポレートファンディング事業
ホームページ:https://loadstarcapital.com/ja/index.html
不動産の売買や仲介などを事業としている不動産会社という事ですね。
2019年12月末時点の財務ハイライトからの情報の貸借対照表と損益計算書の内容は以下の通りになっています。
経常利益:3,272百万円
当期純利益:2,077百万円
総資産:44,337百万円
自己資本比率:30.3%
また、自己資本比率は2017年末に23.6%まで下がっているものの、2018年と2019年では上昇し持ち直している事から財務体質も健全化されています。
2020年は新型コロナウイルスの影響があったので、2020年末の決算が非常に気になるところです。
投資のリスク
ソーシャルレンディング投資において必ず理解しておかなければいけないのが「投資のリスク」です。
全てのソーシャルレンディング投資にもいえる事ですが、最大のリスクは事業者の貸し倒れです。
ソーシャルレンディング業者を通して出資したお金ですが、もし事業者の業績が振るわなくなったり資金繰りが悪化した場合は、投資したお金が投資家に戻ってこなくなる可能性があります。
今までにこういった貸し倒れなどの事故が発生していない業者であっても、今後も安全性を保証するものではありません。
ソーシャルレンディングを運営する大手の企業であっても過去に貸し倒れなどの事故も実際に発生しています。
リスクとリターンを各自で判断して投資されるようにお願いいたします。
まとめと私の投資実績
OwnersBookを運営するロードスターキャピタルも会社の財務状況などの情報の透明性はかなり高く今のところ信頼性もかなり高い企業といえそうです。
OwnersBookの特徴をおさらいしておきます。
・1口1万円からの少額投資が可能
・全ての案件で不動産が担保されている
・利回りは2.5~7.0%とレンジが広い案件を取り扱う
・投資家フレンドリーな表示と情報の多さ(=会社の信用が高い)
2020年12月26日 口座開設は業界No1で手続きは簡単だった!
投資をするにはまず口座開設する必要があります。
一般的なソーシャルレンディングの口座開設のプロセスは、
メールアドレスの入力 ⇒ 個人情報の入力 ⇒ 本人確認書類の提出 ⇒ 後日ハガキを受け取る
の工程で完了し通常3~7日間は要しますが、ここ最近増えてきているのは「eKYC」というシステムを使った方法で、スマホで自分の免許証などをカメラを撮影しながら登録する方法です。
一番のメリットは口座開設をするためにハガキの受け取りの手間がないのと、口座開設から投資開始までのスピードが早い事です。
OwnersBookではこの方法を採用しているため、最短でその日に投資を始める出来ます。
2021年1月1日 ファンドに応募「大田区オフィス第1号第1回」
OwnersBookではファンドに応募するために自分のデポジット口座に事前に入金しておく必要があります。
デポジット口座とはOwnersBook内で管理する自分の口座の事で、口座開設と投資家登録が完了した時に振込先の口座が表示され、そこに自分が投資したい任意の金額を振り込みます。
今回私が応募した案件の概要です。
運用タイプ:貸付(シニアローン)
募集方式:先着方式
予定利回り(年換算・内部収益率):4.6%
予定運用期間:31ヶ月
募集開始日:2020/12/28
投資実行予定日:2021/01/29
匿名組合の償還予定日:2023/08/20
償還方法:元本 31ヶ月後一括返済
利益配当:毎四半期
早期償還:可
担保:有り(抵当権)

「OwnersBook(オーナーズブック)」に興味がある方は一番下にリンクを貼っておくので、投資家登録から始めてみましょう。
このブログでは会社員や学生さんの役に立つ情報や考え方を発信しています。
ぜひ興味があれば別の記事を読んでいただきお役に立てればと思います。