30代会社員のなおつんです。
このブログでは30代会社員の悩みを同じ会社員へ向け共有し、今日よりも明日へ一歩前進できるような記事を書いています。
日本は「災害大国ニッポン」と呼ばれるくらい海外からも災害の多い国として認識されています。
以前私がアメリカに出張していた時に日本での地震速報がニュースになっており、現地人からは真っ先に「Tsunamiは大丈夫か?」と聞かれた事が印象に残っています。
津波以外にも地震や台風など本当に災害が多く、ひとたび災害が起こると命が助かっても停電になるリスクがあります。
現代の生活はスマートフォンやパソコンなど電気に依存する割合が多いため、いざという時の電気を確保するために事前に準備をしておかなければいけません。

そんな事言ったって何を買ったら良いか分からない!
今回はそんな事にならないように「いざという時に役に立つ発電機」の種類と各モデルを比較し、防災のためにどんな発電機を購入すれば良いかを検証しました。
万が一の時に自分を守れるのは自分自身です。
発電機の種類
一般的に家庭で使える携帯発電機の種類は大きく分けて2種類あり、「インバータータイプ」と「ノーマルタイプ」に分けられます。
それぞれメリットとデメリットがあるので解説していきます。
インバータータイプ

ヤマハ製インバーター発電機「EF1800iS」
インバータータイプのメリットは、パソコンやスマートフォンなど精密機械の充電に使える事です。
発電機の内部で周波数を整えることで、家庭用コンセントとほぼ同じ波形を再現する事ができ、精密機器などにも対応できるようにしています。
また発電機全体がカバーで覆われているタイプの物が多く、デザイン性に優れるのとエンジンの静音を謳っているモデルもあります。
その一方でデメリットは次で紹介する「スタンダードタイプ」と比べて価格が少し高額になる事です。
インバータータイプの発電機は8~22万円くらいがおおよその価格帯です。
多少高額でもインバータータイプの発電機を購入するメリットはかなり大きく、一台あれば家庭で使うほとんどの家電製品に使用する事が出来ます。
スタンダードタイプ(ノーマルタイプ)

ホンダ製スタンダードタイプ発電機「EBR2300CX」
インバータータイプではない発電機の事を「スタンダードタイプ」や「ノーマルタイプ」と呼びます。
この発電機のメリットは価格が手ごろな事で、5~12万円くらいの物が一般的な価格帯です。
最低限の電気だけを確保したいという方にはおススメですが、インバータータイプと違ってスマートフォンなどの充電が出来ません。
発電機のコンセント形状は同じであるため、ついスマートフォンの充電器を接続したくなりますが、スタンダードタイプの発電機は波形が整流されていないため、スマートフォン自体が故障する可能性がありメーカーは精密機器の使用を推奨していません。
その他のデメリットはインバータータイプのようなカバーが無く、エンジンの音がダイレクトに響くため、騒音が気になる方はおススメは出来ません。
スタンダードタイプはもともとは建設現場などで使われる大型のモデルが多い事が理由です。
「いざという時に騒音なんて気にしていられない!」という方はこのタイプを選択しても良いかも知れません。

注意:スタンダードタイプを購入する場合は。使用する地域の周波数が50Hzか60Hzかを確認してから購入するようにしてください。
各地域の周波数の違いは後で解説しています。
カセットガスタイプ

ホンダ製カセットガスタイプ「エネポEU9iGB」
インバータータイプとスタンダードタイプはガソリンを燃料としてエンジンを動かして発電しますが、「カセットガスタイプ」はガソリンを必要とせず家庭用カセットボンベで動く発電機です。
メリットはガソリンを使用しないため発電機を保管するする煩わしさがない事です。
デメリットは運転時間が比較的短く、新品のカセットガスを発電機に装着してから使いきるまでの1~2時間程度なので、停電が長く続くとカセットガスを大量に必要とする事が挙げられます。
いざという時に必要な電力は?
発電機を選ぶ際に必要になるのが、「実際にどのくらいの電気が必要なのか?」という事を踏まえて発電機を選ぶ必要があります。
家庭で重宝される一般的な発電機の出力はだいたい900~3,000W(ワット)くらいの範囲ですが、出力が上がれば上がるほど発電機本体は大きくなりその分値段も高くなります。
そのため本来は自分に合った発電機選びをする必要がありますが、選択肢を増やしても余計に迷いますので、私の提案は1,600~2,000Wの間で発電機を検討することをお勧めします。
この辺りの機種が一般家庭には実用的であり価格とのバランスが取れています。
いざ停電になった時に一般家庭で必要となる電気機器と概算の消費電力は以下の通りです。
冷蔵庫 400W
空調(扇風機) 40W
空調(電気ストーブ) 800W
スマートフォン、ノートパソコン 200W
上記の機器だけあれば数日間は何とか生き延びられると思いますが、これら全て使用しても1,500~1,700W程度で十分収まります。
携帯発電機のメーカーとモデルの比較
それでは1,500~2,000Wの発電機を販売しているメーカーの代表的な機種を比較していきます。
今回はより実用性が高いインバータータイプとスタンダードタイプで比較しますが更に詳細の情報は各メーカーのホームページのリンクも張り付けたので確認してみると良いと思います。
また、注意しなければいけないのが、日本では東日本と西日本で使用される周波数が違うため、スタンダードタイプの発電機を購入する場合は自分の住んでいる地域が50Hzか60Hzのどちらかに該当するのか確認しておくことが必要です。

出典:Sharpのホームページ
この理由はインバータータイプ発電機であれば発電機本体に周波数切り替えスイッチがあるため、スイッチ一つ切り替えるだけで日本全国どこでも対応できます。
しかし、スタンダードタイプは切り替えスイッチが無いため50Hzと60Hzで購入する機種が変わるため使用する地域の周波数帯を調べてから発電機を購入しましょう。

ホンダ「EU18i」の周波数切り替えスイッチの例
ホンダ
自動車やバイクで有名な「ホンダ」ですが、実は発電機も作っています。
ホンダが販売している発電機でズバリおススメする機種は、インバータータイプの「EU18i」とスタンダードタイプの「EBR2300CX」です。

ホンダ「EU18i」

ホンダ「EBR2300CX」
それぞれの特徴を比較した表が下の図になります。
ホンダ公式ホームページ⇩
https://www.honda.co.jp/?from=navi_header
ホンダといえば自動車やバイクでも世界的な企業ですし、エンジンに関しては長年の実績もあるため、発電機においても抜群の信頼性があります。
他社と比較して発電機の値段は少し高めの設定ですが、長く安心して使える事を考えれば購入を検討する時の有力候補に入れても良い存在です。
ヤマハ
ヤマハはピアノをはじめとする楽器やバイクのイメージが強いですが、発電機のメーカーとしても建設業界からの評判も高いです。
ホンダと競合となるヤマハ製の発電機のおススメは、インバータータイプの「EF1600iS」とスタンダードタイプの「EF2300」です。

ヤマハ「EF1600iS」

ヤマハ「EF2300」
※「EF1600iS」はホームセンター専用モデルとして「EF16HiS」がありますが、基本的な仕様は「EF1600iS」と一緒です。
それぞれの特徴を比較した表が下の図になります。
ヤマハ公式ホームページ⇩
https://www.yamaha-motor.co.jp/
EF1600iSは丸みのあるデザインと際立つ青色で災害地では目立つこと間違いなしです。
発電機の信頼性に関しても、ホンダと同様にエンジンの研究開発を長年にわたり行って来たので絶対的な信頼感はあります。
価格はホンダと同等程度で少し高めですが、いざという時の安心を買うという意味では選択肢に入れても良いと思います。
工進
工進は農業機械や家庭用菜園などのメーカーとして世界でも名の知れているブランドで発電機でも高い人気を誇っています。
工進製の発電機のおススメは、インバータータイプは「GV-16i」とスタンダードタイプは「GV-2000」です。

工進「GV-16i」

工進「GV-2000」
それぞれの特徴を比較した表が下の図になります。
工進公式ホームページ⇩
https://www.koshin-ltd.jp/
工進の発電機はホームセンターなどで良く見かける事が出来ます。
鮮やかなオレンジ色が目を引くため、災害時でも目立ち夜間の視認性も高いです。
価格はホンダやヤマハと比べて若干安めなので、予算が厳しい方は狙っても良いと思います。
ワキタ
ワキタの生業は土木・建設機械、荷役運搬機械等の販売とリースを行っている会社ですが、工事現場などで使用する発電機も販売しています。
ワキタ製の発電機のおススメは、インバータータイプは「HPG1600i2」とスタンダードタイプは「HPG2500」です。

ワキタ「HPG1600i2」

ワキタ「HPG2500」
それぞれの特徴を比較した表が下の図になります。
ワキタ公式ホームページ⇩
http://www.wakita.co.jp/
ワキタ製の発電機も工進と並ぶお手頃価格で購入する事が出来ます。
スタンダードタイプは燃料タンクの容量も大きく、一度給油をすれば約12時間も連続で運転できるため、長期間停電した場合でも安心して使用する事が出来ます。
ナカトミ
ナカトミは業務用の冷暖房器具、エアツール、エンジン商品、園芸商品を扱う会社です。
ナカトミからインバータータイプの発電機のみの紹介ですが、おススメは「NIVG-1600」です。

ナカトミ「NIVG-1600」
特徴を示した表が下の図になります。
ナカトミ公式ホームページ⇩
http://27.34.150.212/index.html
発電機の知名度はあまりありませんが、インバーター発電機がお手頃価格で購入する事が出来ます。
騒音レベルが低いため、住宅街など周りの目が気になる場所で使用する場合に適しています。エコモードにすれば更に騒音レベルを下げる事も出来ます。
POWERTECH(パワーテック)
株式会社パワーテックは発電機のラインナップをいくつか持っており、おススメするインバータータイプの発電機は「PG1700i」です。

POWERTECH「PG1700i」
特徴を示した表が下の図になります。
パワーテック公式ホームページ⇩
https://power-tech.jp/test01/
POWERTECHはもともと建設現場で使用する事も想定しているため、頑丈なフレームに覆われた仕様となっています。
この発電機のメリットは騒音レベルが低い事と価格も比較的安い事です。
発電機はメンテナンスが必要
今回紹介した発電機はガソリンで動くエンジンが搭載されているので、車と同じようにメンテナンスが必要です。
普段の生活で発電機を使うタイミングはほとんど無いので、普段は倉庫の奥で眠っている事が多いと思います。
発電機のトラブルで一番多いのが「いざという時にエンジンが掛からない」という事だそうです。
その原因は発電機内に残って古くなったガソリンが原因の大半だといわれており、使用後のメンテナンスを疎かにするとこういう事態になる可能性があります。
せっかく高いお金を出して発電機を買っても、災害時に役に立たなければ絶望的ですので、購入する際はメンテナンスはどこで出来るのかなどを事前に調べておくと良いと思います。
使用の注意事項
繰り返しになりますが、発電機はエンジンで動くため運転中は排気ガスが出ます。
以外にもこれを知らないで室内で使用して一酸化炭素中毒になって尊い命を落とす事故も年間数件起きています。
発電機を使用する際には、発電機本体を屋外の風通しの良いところに設置して延長コードで室内に配電する事が必要です。

出典:ホンダ公式ホームページ
さいごに
各メーカーから出揃った発電機の価格と性能がおおよそ把握できたと思います。
発電機は災害が起きた途端に注文が殺到し、買いたいと思っても「在庫切れ」になる事態がよく起こっているそうです。
そのため災害が起きる前に早めに購入を検討する事をお勧めします。
このブログでは会社員や学生さんの役に立つ情報や考え方を発信しています。
ぜひ興味があれば別の記事を読んでいただきお役に立てればと思います。