投資家は財形貯蓄をやらない?メリットとデメリットは?

投資を学ぶのに役に立つ

30代会社員のなおつんです。

今回は会社に勤めていると銀行から定期的に勧められる「財形貯蓄」の制度について解説します。

投資家は高いリスクを取って株式などの金融商品を購入しますが、投資家から見て財形貯蓄はどう考えるのかも紹介します。

私は資産運用をこのブログで公開しているので、興味がある方は関連記事をぜひご覧ください。

財形貯蓄の基礎知識

結婚、出産、住宅購入など人生の大きな転換期に必要となる大きなお金をあらかじめ貯蓄しておくのが財形貯蓄という制度ですが、その目的に応じて「一般財形貯蓄」「財形住宅貯蓄」「財形年金貯蓄」などがあります。

対象は55歳未満の会社員であり、銀行などの金融機関と契約をする事で一定期間にわたって積み立てを行う仕組みです。

財形貯蓄は毎月の給料から天引きして銀行口座に積み立て入金し、資産形成をする方法を取られます。

このように貯金できない会社員にとっては、自動で積み立てをしてくれるので便利な制度といえます。

財形貯蓄の種類とそれぞれの特徴は以下のようになっています。

基本的に3年以上の長期にわたって積み立てをするかわりに普通の預金よりも優遇金利が受け取れたり、その金利に対して税金の優遇が受けられるなどの特徴があります。

財形貯蓄のメリット

一般的な財形貯蓄のメリットは以下のようになります。

・面倒な貯蓄を自動で行ってくれる
・普通口座よりも優遇された金利を受け取れる
・金利には一定額まで税金が掛からない(財形住宅と財形年金合わせて550万円まで)

毎月、給料日前にはお財布がカツカツという人にとっては、自動で積み立てを行ってくれる財形貯蓄は勝手に貯金をしてくれるため、とりあえず契約をしている人も多いと思います。

天引きされる積み立てのお金は始めから無いものと考えれば、その余ったお金の中で生活するしかありません。

また、普通預金の金利は2021年現在は0.001%程度と超低金利ですが、財形貯蓄の場合はそれよりも少し高い金利を受け取る事が出来るのが一般的です。

さらに財形年金と財形住宅については、合計して550万円までの利息については非課税となります。

 

財形貯蓄のデメリット

一般的な財形貯蓄のデメリットは以下のようになります。

・金利が低い
・引き出す時に手数料が発生する(場合もある)
・長期間資金が拘束される
・インフレに勝てない

財形貯蓄は普通口座よりも高い金利を受け取れるという事ですが、とはいえ超低金利の現在では財形貯蓄においても「優遇金利」とは決して言えないほど金利が低いです。

金融機関によって提示されている金利は多少違いますが、私が調べたところによると大体0.002%くらいが相場です。

この金利の低さを分かりやすく例えると、100万円を1年間預けて受け取れる利息がわずか20円です。

単純計算でこれを10年間続けたとしても200円という利息の低さなので、長期間資金が拘束される割にはメリットが小さすぎる事が難点です。

また途中で解約する場合や満期で引き出し場合には手数料が発生する場合もあり、総合的に考えてもデメリットが大きい制度といえます。

インフレについては後ほど解説します。

 

財形貯蓄に代わるおすすめの資産形成方法

メリットとデメリットを比較するとデメリットばかりが目立つ財形貯蓄ですが、「老後2000万円問題」のために何をすべきかについては「NISA(ニーサ)」や「iDeCo(イデコ)」などの制度があります。

これらの制度を使って定期預金や投資信託などの金融商品を購入する事で、受けられる税金のメリットは財形貯蓄と比較してもはるかに大きく誰にでもおすすめできる制度です。

NISAやiDeCoについては関連記事でも詳しく解説しているので、興味がある人はご確認ください。

「NISA」と「つみたてNISA」それぞれの特徴とおすすめの商品

「iDeCo(イデコ)」のメリットとデメリット 商品の選び方

 

財形貯蓄と投資信託の比較

財形貯蓄をやる人とNISAなどの制度を使って投資信託を購入する人の差はどのくらいになるのか、検証します。

はっきり言って差が大きすぎて比較するまでもありませんが、下のグラフは投資信託と財形貯蓄を25年間続けた場合を比較したものです。

比較条件
①元金0円から毎月2万円を積み立て
②財形貯蓄の金利は0.002%
③投資信託の利回りは4.0%
④運用期間は25年間
⑤税金は考慮しない

上記の条件で比較した場合、最終的に積み立てた元金は600万円となりますが、投資信託の場合は900万円以上になっているので300万円以上も資産が増えている事になりますが、一方で財形貯蓄はわずか1,075円の金利の受け取り額となっています。

積み立て元金は青のグラフで表していますが、財形貯蓄のグラフとぴったり重なってほとんど見えない状態なので、つまり25年間でほとんど資金が増えていないという事です。

財形貯蓄の一番のデメリットは「インフレ」に勝てない

財形貯蓄と投資信託を比較したグラフを見て、それでも投資信託がリスクがあるから財形貯蓄が良いという人もいるかも知れません。

実はそこにも落とし穴があり、財形貯蓄にはインフレによって資産が実質的に目減りする事を忘れてはいけません。

日本は長期的にデフレ経済と言われていますが、長期的にお金の価値がどうなるかは誰も保証できません。

もし将来的にインフレに場合、現在ペットボトルの水が100円で買えていたのが、200円になるようなことになると、いまの銀行口座の1,000円は25年後もほぼ1,000しかないので、相対的にお金の価値が減っている事になります。

「日本人は貯金が好き」という言葉を時々耳にしますが、これは長期的にデフレでお金の価値がほとんど変わっていないのと、1980年代のバブル経済で銀行金利が今と比べて非常に高かった時代の印象がいまだに根強い事が理由といえそうです。

 

NISAやiDeCoに行う場合も注意が必要

税金の面で非常に優れた制度であるNISAとiDeCoですが、投資信託を購入する場合はリスクがあるので注意が必要です。

投資信託は基準価額が毎日変動し、時には資産を大きく減らしてしまう可能性がある事は理解しておく事が必要です。

財形貯蓄は元本を減らす事はないので確かに安全かも知れませんが、投資信託はしっかりリスクコントロールしながら長期的に運用する事で、リスク以上に高い運用成績を上げる事が期待できます。

 

財形貯蓄は絶対ダメか?

財形貯蓄はメリットとデメリットを比較すると「お金が増えない」「インフレに勝てない」など悪い事ばかりが目立ってしまいます。

だからと言って株式投資やFXなど他のリスクの高い資産運用に安易に手を出す事もお勧めしません。

一番重要なのは自分の家族構成や生活環境を考えた上でお金の管理を正しく行い、自分に合った正しい選択をするという事です。

その中でNISAやiDeCoを活用して投資信託を購入して長期で運用する人もいれば、絶対に減らしたくないお金として結果的に財形貯蓄を選択する人もいても良いと思います。

絶対にこれが良いという答えはないため、財形貯蓄は無駄とひとことで片づけるような話ではない事は念頭において自分で判断する力が必要といえそうです。

私は投資に関する情報をこのブログで詳しく解説しているので、興味があればぜひ関連記事もご覧ください。

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なおつん Lv.若手平社員

30代会社員のなおつんです。
このブログでは30代会社員の悩みを同じ会社員へ向け共有し、今日よりも明日へ一歩前進できるような記事を書いています。

私は製造業(メーカー)の営業系の部署で働いており、年に数回海外出張もします。

個人投資家として様々な投資案件もチャレンジしてFIREを目指して奮闘中です。
会社員や投資家の方にとって有益な情報を発信しています。

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