「投資のソムリエ」は買っても良いのか?ネット上の評判や運用成績を解説

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30代会社員のなおつんです。

最近人気が高まっている「投資のソムリエ」という投資信託は買っても良いのか、ネット上に挙げられた評判や実際の成績などを解説します。

私はセミリタイヤを目指して活動し資産運用の実績を公開しているので、興味がある方はぜひ関連記事もご覧ください。

「投資のソムリエ」の概要

「投資のソムリエ」は、各証券会社のウェブサイトの人気ファンドランキングに度々名前があがるくらいに多くの人に人気の商品となっています。

私がリサーチの時によく使う「Google Trends」という人気キーワード検索においても、「投資のソムリエ」はここ最近でも多くの人の興味を惹いている事が分かります。

そんな人気の高い「投資のソムリエ」について、商品の概要は以下のようになっています。

ファンド名:投資のソムリエ
運用会社名:アセットマネジメントOne
主な投資先:国内外の公社債、株式、不動産
純資産総額:6,132億円(2021年10月現在)
設定日:2012年10月26日
償還日:無期限
決算頻度:年2回(1月、7月)
信託報酬等:1.54%

このファンドは基準価額の変動を年率4%以内に抑えながら中長期的に安定した運用リターンを目指す投資信託です。

ファミリーファンド方式という方式で運用しているため、「投資のソムリエ」を通じて各マザーファンドに投資する事になります。

このマザーファンドの投資配分と割合を変える事でソムリエのように投資先をブレンドし、リスクを抑えていつでも安定的に運用できることを目指しています。

もうひとつ「投資のソムリエ」という名前の由来は「基本配分戦略」と「機動的配分戦略」にあるといわれています。

「基本配分戦略」と「機動的配分戦略」とは?

投資のソムリエは、各資産が受ける変動要因に着目して、ファンドが受ける影響が均等になるように毎月配分割合を変更しています。

これによりその時点の市況に応じてもっとも分散効果が期待できる資産配分と通貨配分になるような割合にしており、これを「基本分配戦略」といいます。

目論見書から引用

目論見書から引用

 

一方で日々の相場環境に応じてリスク性資産と安全資産の割合を調整する事で基準価額の急激な下落を抑制しているのが「機動的配分戦略」です。

目論見書から引用

国内債券や為替ヘッジされた先進国債券は、資産の中でも安全資産に分類され比較的値動きが小さい事が特徴です。

その逆に国内・海外の株式やリートはリスク資産に分類され、高いパフォーマンスを出す一方で日々の資産の値動きも大きいという特徴があります。

「投資のソムリエ」では、この安全資産とリスク性資産の割合を機動的に調整することで、株価が高い好景気の時や逆に危機的局面でも基準価額が大きく下落する事を防ぐ事が期待できます。

為替ヘッジとは?

「投資のソムリエ」は外国債券においては為替ヘッジを行っています。

為替ヘッジは日本円とドルなどの為替の変動によって資産価値が増減する影響を減らす目的で行われます。

特に海外資産は円安になると円に換算した時の資産が増加し、逆に円高になると資産が下落し損失になります。

日本人は基本的に日本円で生活をするので、円に換算した時に為替変動の影響が資産の増減に影響を与えます。

為替ヘッジをする事で為替による利益が得られなくなりますが、その代わり円安・円高どちらに為替が変動してもその影響を小さくすることが出来ます。

より詳細に解説した関連記事があるので、興味がある方はご確認ください。

直近の運用成績は?

「投資のソムリエ」の成績についてですが、設定来から2021年10月までのチャートと純資産額は以下のようになっています。

「投資のソムリエ」が誕生した2012年10月から2021年10月現在までで、資産が約1.2%(分配金込み)に増加しているので、トータルリターンは20%といったところです。

純資産額もはじめは5,000万円からはじまり、順調に伸び続けて現在は6,000億円を超えています。

 

「投資のソムリエ」ネット上の評判

「投資のソムリエ」は人気の投資信託として証券会社などのウェブサイトのランキングに度々表示されることがあります。

このファンドについてネットの声はどんなものがあるのか、「Twitter」「ヤフー知恵袋」などのコメントから興味深い評判をいくつか紹介していきます。

コメントした本人の著作権を守るために、表現方法を多少変えています。

日本に投資信託はたくさんあるが、その中でも「投資のソムリエ」の名前が良く出てくるのは、このファンドくらいしかまともな商品が存在しないからなのか。

金利が低い今はは債券への投資は意味がない。「投資のソムリエ」のようなバランス型ファンドへの投資が絶対にやめた方がいい。

「投資のソムリエ」は以前は成績が良かったのに、基準価額がどんどん下がっている。(手数料が高いので)銀行や証券会社の人にとっては美味しいファンドですね。

「投資のソムリエ」は良く言えば値動きが安定している。悪く言えばあまり儲からない投資信託です。私なら絶対に買いません。

「投資のソムリエ」すごい!これなら手数料高くても堂々と販売しても良い!

年齢や投資経験によって投資戦略は異なるが、私は「eMAXIS Slim全世界株式」に投資をして、減らしたくない資産として「投資のソムリエ」に投資している。少しづつ確実に成果を出したい人は良い商品だと思う。

投資初心者はインデックスファンドではなく、小さな成功体験を得るためにバランスファンドをおすすめしたい。特に「投資のソムリエ」はおすすめ。

このように「投資のソムリエ」は賛否両論があり人によってかなり意見が分かれると感じました。

先ほど紹介した「投資のソムリエ」の成績は誕生した2012年10月から徐々に右肩上がりを続けており、当時から購入している人はほとんど損をしていないと考えられます。

その一方で信託報酬の高さやインデックスを比較した時にはあまり儲からない商品という点を言及している人もいます。

「投資のソムリエ」実際の運用成績とインデックス比較

「投資のソムリエ」は本当に儲かっているのかを比較するために、様々なインデックスと比較して評価していきます。

今回比較対象にした商品は、私も好きな「eMAXIS Slim シリーズ」の商品です。

「投資のソムリエ」は主に国内債券、先進国債券、国内リート、新興国債券、海外株式に投資をしているので、それぞれのインデックスファンドとの比較をします。

eMAXIS Slimシリーズは、株式、債券、リートなど様々なインデックスファンドをラインナップしているため、「投資のソムリエ」と比較しやすいため使用しました。

国内債券との比較

「投資のソムリエ」と「eMAXIS Slim 国内債券インデックス」を比較したチャートは以下の通りです。

比較した期間は2017年2月から2021年8月までの約4.5年間ですが、国内債券と比較すると「投資のソムリエ」のリターンが高い事が分かります。

先進国債券との比較

「投資のソムリエ」と「eMAXIS Slim 先進国債券インデックス」を比較したチャートは以下の通りです。

比較した期間は2017年4月から2021年8月までの約4年間ですが、先進国債券と比較すると「投資のソムリエ」とほぼ同じ程度のリターンである事がわかります。

国内リートとの比較

「投資のソムリエ」と「eMAXIS Slim 国内リートインデックス」を比較したチャートは以下の通りです。

比較した期間は2019年10月から2021年8月までの2年弱の期間ですが、国内リートの成績が振るわなかったため「投資のソムリエ」のリターンの方が相対的に高い事が分かります。

新興国債券との比較

「投資のソムリエ」と「eMAXIS Slim 新興国債券インデックス」を比較したチャートは以下の通りです。

比較した期間は2012年10月から2021年8月までの約9年間ですが、「投資のソムリエ」は順調な右肩上がりになっているのに対して、新興国債券の値動きが激しく事が分かります。

現在ではわずかに「投資のソムリエ」のリターンが高くなっている事が分かります。

外国株式との比較

「投資のソムリエ」と「eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)」を比較したチャートは以下の通りです。

比較した期間は2018年10月から2021年8月までの3年弱の期間ですが、「投資のソムリエ」は全世界の株式と比較すると負けている事が分かります。

コロナショック時に「基本配分戦略」と「機動的配分戦略」は機能した?

「投資のソムリエ」の一番のウリは、年間4%以内の変動に抑えるという事なので、暴落時にも安定的に運用できる事です。

これを可能にしているのは、先ほど紹介した「基本配分戦略」と「機動的配分戦略」による、投資配分を調整する事でリスクを抑える仕組みです。

2020年2月~3月にかけてはコロナショックが起きて世界の株式が暴落しましたが、この時に焦点を当てて「投資のソムリエ」がこれらの機能が働いていたかを評価したいと思います。

まずは「投資のソムリエ」と「eMAXIS Slimバランス(8資産均等)」のチャートの比較です。

結果的にeMAXISバランスファンドの方が成績が良い事が分かります。

この約4.5年間のチャートのうちコロナショックがあった2020年2月~3月にかけてのチャートを拡大します。

上記のチャートは2019年9月から2020年9月の約1年間のチャートです。

eMAXISバランスファンドは2月17日時点の基準価額11,983円から3月16日は8,858円まで下落し約26%も暴落しました。

その一方で「投資のソムリエ」は同期間で約4.3%程度の下落で済んでいる事を考えると、「投資のソムリエ」が持っているリスク回避の機能が十分に機能しているという事が分かります。

 

まとめ

今回紹介した「投資のソムリエ」は債券、株式、リートの資産をソムリエのように上手にブレンドしリスクを抑えながらも着実にリターンを出すファンドという事が分かりました。

コロナショックにおいてもリスクがある程度回避出来ていたことも分かりました。

その一方でネット上では否定的な声もあり、その要因は信託報酬が高い事が挙げられます。

投資の経験がある程度あれば「投資のソムリエ」を購入するのではなく、自分で株式と現金の資産を振り分ける事が可能になるので、あえて高い信託報酬を支払わなくてもリスク管理が出来るというのが「投資のソムリエ」を買い控える理由です。

このように人気があるファンドであってもその人の投資戦略によって、運用する商品が変わる事を念頭において自分で検討するのが賢い選択だと思います。

このブログでは会社員や学生さんの役に立つ情報や考え方を発信しています。

興味があればぜひ別の関連記事を読んでいただきお役に立てればと思います。

なおつん Lv.若手平社員

30代会社員のなおつんです。
このブログでは30代会社員の悩みを同じ会社員へ向け共有し、今日よりも明日へ一歩前進できるような記事を書いています。

私は製造業(メーカー)の営業系の部署で働いており、年に数回海外出張もします。

個人投資家として様々な投資案件もチャレンジしてFIREを目指して奮闘中です。
会社員や投資家の方にとって有益な情報を発信しています。

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