東京ディズニー、冬ボーナス7割カット 直近の業績は?

企業を知るのに役に立つ

30代会社員のなおつんです。

このブログでは30代会社員の悩みを同じ会社員へ向け共有し、今日よりも明日へ一歩前進できるような記事を書いています。

今回は東京ディズニーランド(以下TDL)と東京ディズニーシー(以下TDS)を運営する「オリエンタルランド」が業績悪化の影響を受け、ボーナスを7割削減したというニュースを取り上げてオリエンタルランドの直近の業績を解説していきます。

業績などのデータはEDINETに公開されている有価証券報告書や四半期報告書などが元となっています。

 

なおつん(左)
なおつん

オリエンタルランドについて私も色々と調べました。

オリエンタルランドの企業概要

「株式会社オリエンタルランド」は千葉県浦安市に本社を置き、最初に紹介した東京ディズニーリゾートの運営やホテル事業などを手掛けています。

創業は1960年7月と歴史は長く、国民の文化・厚生・福祉に寄与する事を目的として千葉県浦安沖の海面を埋め立てて商業地と住宅地の大規模レジャー施設を作ったのが始まりです。

同社は新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて、TDL・TDS両テーマパークを2020年2月29日~6月30日まで臨時休園を実施しています。

新型コロナウイルスの急激な感染拡大がニュースに取り上げられ始めたのがちょうど同時期だと記憶しているので、オリエンタルランドの休園判断と対応は非常に早かったと評価出来ると思います。

著作権に厳しい「ディズニー」と「オリエンタルランド」との関係は、米国会社の「ウォルト・ディズニー・カンパニー」がオリエンタルランドとライセンス契約をしている事で同社がディズニーの使用の許可を得てビジネスをしているという図式です。

以下に簡単に関連性をまとめました。

オリエンタルランドと関連会社

オリエンタルランドは両テーマパークの事実上の運営を統括していますが、入園者を楽しませるアトラクションやショーの企画・運営、さらにはグッズの販売権などは別法人の会社に業務委託して行っています。

また、京成電鉄と三井不動産がそれぞれ22.16%と9.09%(2020年3月末決算時点)のオリエンタルランドの株式を保有しており実質的な大株主となっています。

 

オリエンタルランドの直近の業績

オリエンタルランドの直近3カ月の業績を四半期報告書から一部抜粋してまとめました。

※当期純利益は4月1日~6月30日の四半期決算の数値

売上高、経常利益、当期純利益は分かりやすいようにグラフにしました。

※当期純利益は4月1日~6月30日の四半期決算の数値

上の表を見て分かるように売上前年同期比と比べて減収減益の結果となっています。

約4カ月間の休園により売上に大きく影響を与えた結果となっています。この休園判断によりオリエンタルランドではテーマパーク維持に発生する固定費など約212億円ほどの特別損失を計上しています。

同時に政府からの緊急事態宣言により外出自粛が余儀なくされ、ホテル事業も大きく影響を受けました。

 

その一方で当第一四半期では従業員を692名増加しています。これはオリエンタルランドの定める人事制度の改定によるもので、臨時雇用者を正社員として雇用した事が増加の要因です。

しかし、2020年9月15日の発表ではイベントのダンサーなど1,000人ほどの社員は業務が無くなる事を理由に飲食店などへの配置転換や退職支援の選択肢も考えている事を発表しています。

 

財務上の安全性においてもは次から解説します。

各用語については【財務諸表の読み方】という別の記事にまとめてあるので参考にしてください。

 

自己資本比率

2020年6月末時点の自己資本比率は81.9%となっており、同年3月末時点の81.2%からは若干改善しておりいずれも高い水準です。

オリエンタルランドは、

借入金などの負債が減るとバランスシート上の負債の部(右上)が減少するので相対的に自己資本比率が上がるようになります。

実際オリエンタルランドのバランスシートの変化を前期末から比較しても、負債の合計額が約159億円ほど減少しています。

 

流動比率と当座比率

短期的なキャッシュの支払い能力を計る「流動比率」は276.6%となっています。

もともと自己資本比率が高いオリエンタルランドですから、短期的な支払い能力は非常に高いといえます。

流動比率は200%以上ある事が望ましいとされているので、厳しい状況である事には変わりません。

 

更に短期的な支払い能力として「当座比率」も用いられますが、こちらも225.3%とこちらも非常に高い水準なため、しばらくは借入れをしなくても手元資金が十分にあると予想出来ます。

 

有利子負債依存倍率(D/Eレシオ)

「有利子負債依存度」は0.11倍となっているため、借金への依存度は低く非常に健全な企業といえます。

今回の記事には記載していませんが、テーマパークなどの運営するために係る費用や人件費としての「販売費及び一般管理費」は、テーマパークの休園により人件費が一時的に掛からなくなったため前年同期比の約半分の88億円となっています。

 

まとめ

財務状況を見る限りすぐに倒産する事はないにせよ、夢を与える事を仕事としている多くの従業員の事を思うと今回のボーナスカットは厳しい現実です。

私はメーカーで勤務しており製造業もコロナ禍の影響を大きく受けているため、決して他人ごとではないと感じています。

幸いすでに東京ディズニーリゾートは開園をしており、入園者もある程度確保出来ている事から最低限の業績は結果として見えてくると思います。

全ての業種においてニューノーマルをどのように生き残っていくかが経営のカギを握っています。

なおつん(左)
なおつん

コロナ禍が私たちに改めて教えてくれたのは、企業の業績があって初めて自分たちの給料が出るという事ではないでしょうか。

「自分達の給料は自分達で稼ぐ」という従業員の意識が変わってきているように思えます。

 

このブログでは会社員や学生さんの役に立つ情報や考え方を発信しています。

ぜひ興味があれば別の記事を読んでいただきお役に立てればと思います。

なおつん Lv.若手平社員

30代会社員のなおつんです。
このブログでは30代会社員の悩みを同じ会社員へ向け共有し、今日よりも明日へ一歩前進できるような記事を書いています。

私は製造業(メーカー)の営業系の部署で働いており、年に数回海外出張もします。

個人投資家として様々な投資案件もチャレンジしてFIREを目指して奮闘中です。
会社員や投資家の方にとって有益な情報を発信しています。

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