30代会社員のなおつんです。
このブログでは30代会社員の悩みを同じ会社員へ向け共有し、今日よりも明日へ一歩前進できるような記事を書いています。
今回は2020年6月11日(木)に行われた「トヨタ自動車」の株主総会で社長が語られた挿話について解説していきます。
日本人であれば誰もが知るトヨタ自動車ですが、株主総会の様子がYouTubeにアップロードされています。

豊田社長が伝えたかった事は何だったかを考えてみましょう。
豊田社長のスピーチ
「ここでちょっと話は長くなりますが~」と豊田社長が突然話を切り出しました。
株主総会の真っ最中、議題はコロナ禍での黒字の見通しについて報告している場面でした。
豊田社長が語りだしたのは「ロバと老夫婦の話」

以下は豊田社長の挿話を私が文字起こししたものです。
ロバを連れながら夫婦二人が一緒に歩いていると
「ロバがいるのに乗らないのか。」と言われます
主人がロバに乗って奥様が歩いているとこう言われます
「威張った旦那だ。」
奥様がロバに乗ってご主人が歩いていると
「あの旦那さんは奥様に頭が上がらない。」
夫婦そろってロバに乗っていると
「ロバが可愛そうだ。」
要は言論の自由の名のもとに何をやっても批判をされると思います
最近のメディアを見ておりますと、何がニュースかは自分たちが決める
傲慢さを感じられずにはいられません
「一億総ジャーナリスト」と言われるくらい誰もが情報を発信出来る時代です
情報によって人を傷つける事も出来れば
また、元気にする事もできると思います
大切な事はその情報を伝える事によって
「何を実現したいのか」という事だと思います
もっと言いますと
「どんな世の中を作りたいか」ということです
以上
豊田社長が伝えたかった事は、何をしても批判を誰かしらの攻撃を受ける社会全体の残酷さの中で、社長という立場を前向きに全うしてきたという事だと私は感じました。
また、日頃から注目を集めるために面白可笑しくニュースを報道するメディアに対しても豊田社長は遺憾の思いを語られていた事を考えると、自身の言論が不本意な形となってメディアなどで報じられ、虚実で悪意の無い攻撃を受けたという経験もある事と思います。
まとめ
非常に言葉は丁寧な豊田社長でしたが、内心はメディアや誹謗中傷的な発言をする個人に対してもっと言いたい事はあるとは思います。
大企業のトップという立場でモノを言うとき、自分の言葉がどれほど多くの人に影響を与えるのかを熟考し発言しているのかが今回の株主総会の様子から感じ取れます。
一方で私のような一般人であっても何か情報を伝えたり発言をする時には責任が付いて回る事や、情報を受け取る場合でも「この情報発信者の本心は何なのか」を見極めるリテラシーが必要になってくると思います。
豊田社長の話にもあったように「一億総ジャーナリスト」といわれる時代ですし、SNSや個人でのネットの発言などが今後の情報発信の主流となる事は想像に難しくありません。
今後さらに情報の供給過多になっていくと本当に信用できる情報にたどり着くスキルが必要になると考えられます。

情報発信者は「ロバと老夫婦の話」から学び、ある程度の批判は受け入れる覚悟が必要という事でした。
このブログでは会社員や学生さんの役に立つ情報や考え方を発信しています。
ぜひ興味があれば別の記事を読んでいただきお役に立てればと思います。