グローバル3倍3分法ファンドとは?投資する時の注意点は?

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30代会社員のなおつんです。

このブログでは30代会社員の悩みを同じ会社員へ向け共有し、今日よりも明日へ一歩前進できるような記事を書いています。

日興アセットマネジメントの「グローバル3倍3分法ファンド」というファンドが2019年に流行しましたが、その後は2020年のコロナショックがありこのファンドはどうなったか、また、現在の成績はどうなっているかを解説します。

私はこのブログで資産運用の実績を公開しているので、興味のある方はぜひ関連記事もご確認ください。

「グローバル3倍3分法ファンド」の概要

「グローバル3倍3分法ファンド」は、全世界の株式・REIT(不動産)・債券の3種類の資産に分散されたバランスファンドを3倍のレバレッジを掛けて投資を行う投資信託です。

通常のバランスファンドでは株式・REIT・債券の割合はそれぞれ22.0%、13.3%、66.7%となっていますが、これを各資産の割合を60%、200%、40%と3倍にレバレッジを掛けた商品が「グローバル3倍3分法ファンド」です。

レバレッジに関しては関連記事でも解説していますが、このファンドの仕組みは資産を数倍に増やして運用し、高いリスクを負う代わりに高いリターンを狙うという性質のファンドです。

「グローバル3倍3分法ファンド」が目指すところは、通常のバランスファンドよりも債券の割合をより多くすることでリスクを抑えながらも株式とREITよりも高いリターンを目指しているという点です。

株式・REIT・債券をバランスさせる事で分散投資の効果も期待できるというファンド設計となっています。

ファンドが誕生した設定日から2021年9月現在までの基準価額の推移は以下の通りとなっています。

ヤフーファイナンスから作成

2020年2~3月のコロナショックにより一時的に大暴落していますが、その後は堅調に回復して現在も最高値を更新しています。

2019~2020年に非常に人気となったファンドで、コロナショック前の2020年2月下旬には純資産額が約4,400億円もありました。

ちなみに「グローバル3倍3分法ファンド」は、1年決算型と隔月分配型がありますが、今回解説して使用しているチャートなどは1年決算型のものです。

また、通常のレバレッジ型ファンドでは運用コストである信託報酬が年1%以上が普通であるのに対して、このファンドは信託報酬が年率0.484%程度とリーズナブルの運用コストとなっています。

「グローバル3倍3分法ファンド」の実績と比較

「グローバル3倍3分法ファンド」は、株式やREITよりも低いリスクでありながら、好成績を出すファンドとして誕生しました。

このファンドのチャートとNYダウ指数と比較した場合、以下のようになります。

ヤフーファイナンスから作成

結果から見るとNYダウ指数に大きな差を付けて値上がりしていますが、ポイントはコロナショック時にどのくらい暴落したかという点です。

もともとこのファンドはリスクの高いレバレッジ型ファンドでありながらも、債券の割合を高くする事でリスクを抑えながらもハイリターンを狙うという商品です。

「グローバル3倍3分法ファンド」とNYダウ株価指数において、2020年2月21~2020年3月19日のコロナショック真っただ中でどのくらい暴落したかというと、それぞれ以下のようになります。

NYダウ株価指数:約68%の下落
グローバル3倍3分法ファンド:約63%の下落
(2020年2月21~3月19日の基準価額で計算)

同期間の下落幅だけで見るとNYダウの方が大幅に下落しており、それに比べるとグローバル3倍3分法ファンドは多少マシであった程度という事でした。

また、コロナショックが起こった後に暴落前の基準価額に回復するまでに掛かった日数は、NYダウ株価指数は192日(約6.5ヵ月間)で、グローバル3倍3分法ファンドは216日(約7ヵ月間)となっています。

これらの事からグローバル3倍3分法ファンドは暴落時は多少ダメージを軽減しますが、回復するにはやや時間が掛かるファンドということが分かります。

現在ではNYダウ指数以上の結果にまで回復しています。

なぜか右肩下がりの純資産額

暴落時にはダメージを軽減しリスクを回避し、高リターンを狙うという「グローバル3倍3分法ファンド」ですが、コロナショックを経験してから基準価額は順調に回復しているのにもかかわらず純資産額が思うように増えていません。

ヤフーファイナンスから引用

ピーク時には約4,400億円もあったのに対して、2021年9月現在では約半分の2,250億円ほどにまで下がっています。

この理由は諸説語られていますがレバレッジ型ファンドの仕組み上、基準価額の上昇は3倍レバレッジによって株やREITが上昇にしたことで得られた成績であり、純資産額とは直接影響しないと考えられているためです。

つまり純資産が下がるという事は、多くの投資家がファンドの売却によって資金が流出した事が原因だといえます。

レバレッジ型ファンドは長期的で運用すればするほど株価指数から乖離する傾向があるので、短期的な運用で利益を出すファンドだと多くの投資家が判断したという事になります。

「グローバル3倍3分法ファンド」は買うべき?

「グローバル3倍3分法ファンド」は、コロナショックで暴落のダメージを下げながらその後も高いリターンを出しています。

一般的なレバレッジ型ファンドと比較しても信託報酬が低いため非常に魅力的に見えるファンドですが、ひとつ気になる点といえば純資産額がピーク時の4,400億円を節目にコロナショック後の現在は若干右肩下がりの傾向にある事です。

基準価額はファンドの生命線ともいわれる重要な数値ですので、これが下がり続けるという事で想定できる最悪のパターンはある事をきっかけに一気に基準価額が下がり大きな損失を食らうことです。

私の結論としては、「グローバル3倍3分法ファンド」は全資産の数%ならば、短期間の勝負で購入して運用しても良いかもしれません。

ただ、このファンドは「1年決算型」と「隔月分配型」のラインナップがありますが、もし長期運用が前提であれば「1年決算型」を選択するようにしましょう。

まとめ

「グローバル3倍3分法ファンド」は株式・REIT・債券の3種類の資産のバランスファンドに3倍のレバレッジを掛けて運用するという仕組みとしては非常に面白いファンドです。

今回解説したこのファンドのまとめです。

① NYダウ株価指数と比較しても高いリターンを出している
② コロナショック時点のダメージは比較的小さいが、回復は少し時間がかかる
③ 信託報酬は一般的なレバレッジ型ファンドと比較しても低めの年率0.484%
④ 純資産額はピークを過ぎてからやや右肩下がりの傾向

高い利回りや耳に良い話だけを信じて全資産を投入するのは危険なので、保有している資産の中で損しても生活に全く影響が出ない数%までにして投資を楽しむのはおすすめだと思います。

興味があれば別の記事を読んでいただきお役に立てればと思います。

なおつん Lv.若手平社員

30代会社員のなおつんです。
このブログでは30代会社員の悩みを同じ会社員へ向け共有し、今日よりも明日へ一歩前進できるような記事を書いています。

私は製造業(メーカー)の営業系の部署で働いており、年に数回海外出張もします。

個人投資家として様々な投資案件もチャレンジしてFIREを目指して奮闘中です。
会社員や投資家の方にとって有益な情報を発信しています。

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