30代会社員のなおつんです。
このブログでは30代会社員の悩みを同じ会社員へ向け共有し、今日よりも明日へ一歩前進できるような記事を書いています。
今回は投資初心者は絶対に知っておくべき「株式会社」について小学生でも分かるように解説します。
多くの社会人の勤め先の会社ですが、今さら「株式会社ってなに?」と聞けないという方もいると思いますがそこは安心して大丈夫です。
会社の目的
そもそも会社の目的って何でしょうか?という事を考えてみると、
・社会貢献
・永久の存続
の3つが会社の目的としていわれています。
利益を追求しない非営利団体などもありますが、ここでは詳しく解説はしません。
「利益を求める事が会社の目的だ」と聞くとあまり良い印象を持たない方もいますが、なぜ会社は利益を求めなければいけないのか細かく詳しく解説していきます。
何よりもまずは「利益優先」
「金儲け」という言葉から連想されるイメージは「何か悪い事をやってそう」や「人を騙して稼いでいそう」という事があるかもしれませんが、健全な会社に関してはこれは当てはまりません。
会社で一生懸命に働く社員の給料は「利益」から払われますし、次の新しい商品を開発するのためにもお金が掛かります。
そのお金を手に入れるためには、最初に利益を出さないと何も始まらないというのが理由です。
私も普段は会社員として働いていますが、社内での新しいアイデアや企画に関しては「どのくらいの利益があるか?」「投資額を何年で回収できるか?」という話が最初に議論になるポイントです。
会社はボランティアではないので、利益が出ないような企画はなかなかゴーサインは出ません。
それでもすぐに利益が出ない事が分かっていても、長期的に見ていずれ利益が出そうなアイデアは承認されて実行に移す事もあり、その判断は社長や責任者の先見の明と経営判断に頼る事になります。
私が普段から会社で言っている事は「一見無駄な事でもまずはやらせてみて欲しい」という事で、将来どんな利益を出せるか分からないけど、チャレンジする事の価値はあるといつも主張しています。
利益を追求する事が社会貢献になる?
「ボールペンがなぜ100円で買えるのか?」という事に疑問を持ったことはありませんか。
いち個人で普通の人が「100円あげるから1本ボールペン作って」と言われても不可能だと思います。
自分でプラスチックを削ってインクを入れて組み立ててなんて出来ませんし、もし出来たとしても材料費も掛かるし手間と時間も膨大に掛かります。
さらに手作りのボールペンには手間を掛けた分の愛情はあるかも知れませんが、品質は安定しておらず同じものをもう一度作る事も難しくなります。
考えてみれば当たり前の事ですが、コンビニに行けばボールペンは100円程度で誰でも買うことが出来るのが事実ですし、これを実現しているのが会社という仕組みです。
会社という大きい組織になれば工場で大量生産が出来るし、早く正確に安定した品質のものが作れます。
でも会社には大型工場や多くの機械もあり、これらは会社が最初に買って人を雇って成り立っています。
会社を最初に始めるための原資は銀行からの借入れや投資家からの資金ですが、継続的に良い商品を作り続けるためには前項で説明した利益を出す事が重要となります。
とにかく長く続ける事
会社の目的の最後になりますが、「永久の存続」とあります。
先ほどのボールペンの例では良い商品をずっと作り続ける事が重要という話をしましたが、もっと大きな自動車でも同じ事がいえます。
自動車は新車で購入したら数年間から長い人は数十年乗り続ける人もいますが、長い間同じ車に乗り続けるためにはメンテナンスも必要ですし故障した場合には修理が必要です。
そのためにも自動車を作った会社には作った後すぐに倒産されては非常に困るので、長く会社を経営してもらって修理するための部品の供給やサービス体制を整えてもらう必要があります。
つまり、良い商品をずっと作り続けていくためには、会社には利益を出し続けてもらい、それが最終的に私たち一般の消費者にとって生活を豊かにしてくれる(=社会貢献)という事になります。
会社は誰のモノ?
多くの人が「会社の中で一番偉い人」と聞かれて真っ先に思い浮かぶのは「社長」だと思います。
社長が一番偉い人である場合もありますが、実際のところ会社は「株主」のモノといえます。
その理由は会社を最初に立ち上げた時に最初に出資してくれたのは株主だからです。
小さい会社では株主と社長が同じ人という場合もありますが、上場企業などの大きな会社は社長はあくまでも代表で大株主は別の人(団体や組織)という場合も多いです。
そのため会社がたくさん儲けて利益を出した時に、その利益の還元先は株主に帰属します。
私のような平凡な会社の従業員からすると「もっと社員に還元しろ!」という文句も言いたくなりそうですが、会社の実態は株主の出資によって支えられ、これが資本主義の原理原則です。
上の図でいうと、社長は会社の代表として偉そうにしていますが、外部の関係図でいうとステークホルダー(銀行、株主、取引先)に対して会社の運営状況やお金の流れなどの情報を適宜公開する必要があります。
特に株主は「議決権」といって会社の運営の指図する権利もありますので、立場としては社長よりも株主の方が上という事になります。
また、ステークホルダーである銀行や取引先も会社の株式を保有している場合もあるため、この場合も会社の運営方針は基本的に株主によって決められます。
資本主義とは?
資本主義についてもう少し深堀してみると、世界で最初の資本主義が始まったのが16~17世紀のイギリスの絶対王政の時代といわれています。
多くの労働者を雇い工場で働かせる事で大量生産を可能にして製品を売る事で経済成長をしてきました。
この経済の仕組みは現在でも引き継がれて一部の国を除いて多くの先進国では資本主義社会の中で生きています。
ただし資本主義社会も完全なる社会構造といは言えない部分もあり、現在でこそ労働組合やストライキによって従業員と資本家が対等な関係に近づいていますが、資本主義について富の格差を広げているなどが今でも指摘されています。
その一方で資本主義によって生産された大量の製品やサービスを消費しているのが私たち一般人であり、それが最終的に自分達の生活を豊かにしてくれていると考えると、一概に正解か不正解かを問うのはナンセンスかも知れません。
さらに、資本主義とセットに語られるのが「自由」です。
自由という言葉は非常に抽象的なので、資本主義において自由をもう少し限定的にいうと「チャレンジして成功を掴むことが出来る」という事です。
もし自分が世界を変えるような良いアイデアを思いついた時、それを実現するために会社を設立して株主からお金を集める事も出来ます。
もし事業に失敗したら破産するなどのリスクはあるものの、これこそが資本主義の考える「自由」の根幹でありチャンスは誰にでも平等に与えられている事になります。
なぜ投資をするのか
「投資は損するから怖い」というイメージを持っている人は未だに多いと思います。
しかし、投資によって得られるものは巡り巡って自分に返ってくると私は考えています。
短期的に儲けを出そうと思って株式を売買するのであれば、投資初心者にはかなりハードルも高く損する確率は上がりますが、優良な金融資産を長期的に持つことで多くの人が資本主義の恩恵を享受できるのが投資です。
投資によって得られる金銭的なリターンももちろんですが、それ以外にも企業が新しい製品やサービスを生み出してくれる事でそれを誰でも使う事が出来るという未来を見る事に投資の魅力はあります。
それでも投資は必ず儲かるという事は絶対ないし、損するリスクは常にはらんでいますが、金融庁も推奨している「長期・分散・積立」を着実に行えば、投資のリスクをかなり減らす事が出来ます。
実際に投資には怪しい商品も多く「絶対に儲かります」や「元本保証です」といった謳い文句によって詐欺的な商品を買わせようとする罠も多いのが現状です。
これらに騙されないようにするには自分で情報を学んで実践していく事が必要ですが、ネットには情報が溢れすぎて「何を買ったら良いの?」と迷う事もあると思います。
そういう情報に惑わされないようにするコツは「この人の言っている事はまともだ」という人を見つけるしかありません。
私自身もこのブログでは自分の金融資産と投資の運用成績を公開していますが、全ての情報を鵜呑みにするのではなく、「実際に儲かるのはこんなもんか」と参考程度にしてもらえばと思います。
まとめ
今回は「会社の目的」と「投資は社会貢献」というテーマをメインに解説しました。
様々な企業が切磋琢磨して新しい製品とサービスを生むには資本主義は非常に効率が良く、長期的な成長をするにはなんだかんだいってお金(投資)が必要です。
繰り返しになりますが、投資をする事によって得られるのはお金以外の豊かさでもあるので、投資をする事で社会との接点になるというお話でした。
投資には罠も多いのでそこを見極めるためにはある程度の勉強も必要というお話をしましたが、勉強と思って構える事はありません。
気になる企業の経営状況や新しい製品について興味を持ち少し調べてみるだけでも十分な勉強になります。
これを機会に「株式会社」について興味を持ち、より理解が深まっていただければ幸いです。
このブログでは会社員や学生さんの役に立つ情報や考え方を発信しています。
ぜひ興味があれば別の記事を読んでいただきお役に立てればと思います。