最近、YouTubeを見ていると「マジで株をやっていると終わるぞ」「この3銘柄だけは買うな」などと煽る広告が頻繁に流れてきます。中には高橋洋一氏や三橋貴明氏など、著名な経済評論家の顔や声を使った広告もあり、視聴者の不安を煽るような内容が目立ちます。
しかし、これらの広告の多くは本人とは無関係の詐欺広告である可能性が高く、生成AIやディープフェイク技術を使って偽装されているケースも報告されています。
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著名人を使った広告の手口
これらの広告は、著名人の顔写真や音声を使って「この株を買えば儲かる」「LINE登録で銘柄を教える」などと誘導します。実際には、本人が関与していないどころか、公式に否定しているケースもあります。
- 三橋貴明氏は「特定の株式投資を勧めたことは一度もない」とX（旧Twitter）で明言。
- 高橋洋一氏も、過去の類似広告に関して否定的な立場を取っている。
- 広告の多くは中国・香港系の業者が関与しているとされ、個人情報収集や高額セミナーへの誘導が目的。
参考情報： YouTube広告に関する注意喚起（Ameblo）
なぜこのような広告が増えているのか？
背景には、以下のような要因があります。
- 生成AIの進化：本人そっくりの音声や映像を簡単に作れるようになった。
- 広告配信の自動化：YouTubeの広告は自動審査が中心で、詐欺広告が紛れ込みやすい。
- 投資ブーム：新NISAや円安の影響で投資人口が増え、初心者を狙った詐欺が増加。
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投資家が取るべき防衛策
1. 情報源の確認
著名人の発言は、必ず公式XアカウントやYouTubeチャンネルで確認しましょう。広告内のLINE登録やQRコードは絶対にクリックしないこと。
2. 金融庁登録の事業者を利用
投資情報は、金融庁に登録された証券会社やIFA（独立系ファイナンシャルアドバイザー）から得るのが安全です。
3. 広告の報告機能を活用
YouTubeには「広告を報告」機能があります。不審な広告を見かけたら、積極的に報告しましょう。
4. 消費者庁・警察への相談
被害に遭った場合は、#9110（警察相談ダイヤル）や消費者庁の窓口に連絡を。
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本当に注目すべき銘柄とは？
「この3銘柄が危ない」「この株だけは買うな」といった煽り文句は、冷静な投資判断を妨げます。実際に注目すべき銘柄は、業績・財務・成長性などを総合的に分析して選ぶべきです。
例えば、以下のようなテーマは2025年も注目されています：
- 生成AI関連銘柄（NVIDIA、OpenAI関連）
- 肥満症治療薬（GLP-1関連）
- インド株・新興国ETF
- 高配当ETF（VYM、SCHDなど）
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まとめ：煽り広告に惑わされず、冷静な投資判断を
「この株は終わる」「この3銘柄だけは買うな」といった広告は、視聴者の不安を煽ることでクリックや登録を誘導する典型的な手法です。著名人の名前が使われていても、本人が関与していないケースがほとんどです。
投資は冷静な判断と情報の精査がすべて。信頼できる情報源を活用し、煽りに乗らず、自分のポートフォリオを守ることが何より重要です。
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