新登場ファンド「ＳＭＴ 米国高配当＆自社株買いファンド（年4回決算型）」とは？次世代の収益戦略に注目！
2025年10月に設定された最新の投資信託、「ＳＭＴ 米国高配当＆自社株買いファンド（年4回決算型）」が話題になっています。米国株式の中から、「高配当」かつ「自社株買い」を積極的に行う企業に投資を行うというユニークな戦略を掲げており、今までのテーマ型ファンドとは一線を画しています。
本記事では、この新ファンドの特徴、狙い、メリット・デメリット、そして投資家として検討すべきポイントを徹底解説します。
1. ファンド概要：どんな運用方針？
このファンドは、主に米国の上場株式の中から、①配当利回りが比較的高い、かつ②過去数年間にわたって自社株買いを継続してきた企業を選定して運用されます。年4回の決算型で、分配金を年4回受け取れる設計になっている点も特徴です。
設定日が2025年10月という点も“旬”を捉えており、新NISAの成長投資枠を活用する投資家にも注目されています。
2. なぜ「高配当＋自社株買い」に注目するのか？
従来の米国株型ファンドでは「成長株（グロース）」や「テーマ株（AI・半導体）」に偏りがちでした。一方で、このファンドが狙うのは、成長余地とともに、株主還元という観点から安定的にリターンを創出しやすいという点です。
- 高配当：株主への配当金を出す企業はキャッシュフローが安定している傾向あり
- 自社株買い：市場に出回る株数を減らすことで株価を支える効果があり、株主還元意識の高い企業選定が可能
このため、「配当＋株価上昇」のダブル取りを目指せる戦略として投資家の関心を集めています。
→ 関連記事：高配当ETF投資の基礎知識
3. 投資対象と運用スタイルの特徴
・主な投資地域：米国市場
・基準通貨：円建て（為替ヘッジの有無を確認する必要あり）
・分配金支払い：年4回決算型（通常年2回や年1回のファンドも多いため、年4回は比較的頻度が高め）
・信託報酬・コスト：設定初期のため細かい数値は要確認ですが、ネット証券で「申込手数料0％」等の販促が見られます。
4. メリット：このファンドを選ぶ理由
- 収益の“刈り取り型”戦略：高配当＋自社株買いによる株主還元重視企業への投資で、安定的な収益生成が期待できます。
- 投資の敷居が低い：米国株式を直接選ぶのが難しい個人投資家でも、日本の投信を通じて米国株高配当＆株主還元企業にアクセス可能。
- 分配金回数が多め：年4回決算型のため、定期的に分配金を受け取りたい投資スタイルにも対応しています。
5. 注意点・リスク：知っておきたい落とし穴
- 成長性が成長株型ファンドに劣る可能性：高配当・株主還元型企業は、将来成長投資への余力が少ないケースも。
- 為替リスク：米ドル建ての企業を対象としているため、円高が進むとドル建てリターンが円換算で目減りする可能性あり。
- 分散の観点：米国高配当＋自社株買いに特化しているため、地域・セクター・テーマで見た分散がやや偏る可能性。
→ 関連記事：地域・資産クラス分散の重要性
6. どんな投資家に向いているか？
以下のような投資スタイル・目的を持つ方に適しています：
- 米国株に興味はあるが、テーマ型ハイリスク株には踏み込みにくい
- 定期的な分配金を得たい／インカム収入を重視したい
- 株主還元意識の高い企業を選びたい投資家
7. 新NISAや成長投資枠との相性
このファンドは、まさに現在の制度である新NISAの成長投資枠の活用対象として魅力的です。制度上の非課税枠を使って、米国高配当＋自社株買い企業に賢くアクセスできる点がメリットです。
また、年4回決算型のため、分配金を再投資すれば複利効果も期待できます。
8. まとめ：新ファンドで“次の収益基盤”を構築せよ
「ＳＭＴ 米国高配当＆自社株買いファンド（年4回決算型）」は、米国株式という成長市場へのアクセスに加えて、インカム＋株主還元という二軸戦略を備えた新鋭ファンドです。
今までの「テーマ型爆上げタイプ」だけでは物足りなくなった投資家にとって、安定収益を狙いつつも成長市場に参加する選択肢として、非常に魅力的と言えます。
ただし、リスクもある点は忘れず、「成長株型ファンド」「全世界株ファンド」との併用で分散ポートフォリオを構築することが賢明です。
→ 関連記事：オール・カントリー（全世界株式）投資の効果と注意点