カブアンドとは?「使うほど株がもらえる」サービスの仕組みとメリット・注意点をわかりやすく解説
「カブアンド」は、生活で使うサービス(電気・ガス・モバイル・回線など)を利用することで
「株引換券」を得られ、それを未公開の種類株式に交換できる可能性があるユニークな仕組みです。
「お金を出して株を買う」のではなく「生活をするだけで株主になれる」という点で注目されています。
1. カブアンドの基本的な仕組み
簡単に流れを整理すると次の通りです。
- 会員登録を行う(無料でできるキャンペーンがある場合もある)
- 電気・ガス・インターネット・モバイルなど、カブアンドの提携サービスを契約・利用する
- 利用額や契約内容に応じて「株引換券」が付与される
- 一定数の引換券をためると、運営側のルールに従い「未公開の種類株式」に交換申請できる可能性がある
ポイントは「株引換券を受け取れば自動で株がもらえるわけではない」点と、
付与される株式は現時点で未公開の種類株式である点です。
2. カブアンドの主なメリット
- 株主体験のハードルが低い:まとまった資金がなくても、日常の支払いで株主になれる可能性がある。
- 投資の入口として手軽:証券口座を開く必要がなく、投資に抵抗がある人でも参加しやすい。
- 生活支出を有効活用:普段支払っている電気代や通信費が“将来の見込み株”につながる可能性がある。
- コミュニティ性・参加体験:サービスを利用することで企業の成長を応援する感覚を得られる。
3. 注意点・リスク(重要)
未公開株であるため流動性が低い
受け取る種類株式は未公開です。上場していない限り市場で売却できず、現金化は基本的にできません。
株引換券を持っていても必ず株がもらえるとは限らない
発行株数に上限がある場合、希望者が多ければ全員に割り当てられない可能性があります。
引換券=確定した権利ではない点に注意が必要です。
配当や売却益は保証されない
種類株式に配当や議決権が付与されるかどうか、将来の評価額がどうなるかは不確定です。
投資的リターンを期待しすぎないほうが安全です。
企業の成否に依存するリスク
未公開会社の価値は経営状況や市場環境に大きく左右されます。最悪の場合、価値がゼロになることも有り得ます。
4. どんな人に向いているか
向いている人
- 株主になってみたいがまとまった資金がない人
- 未公開株に対するリスクを理解し、遊び感覚で参加してみたい人
- 日常の支払いで“おまけ”として株主体験を得たい人
向かない人
- 短期で現金化したい人(未公開株は流動性が低い)
- 安定的な配当や確実な利益を求める人
- リスクを取りたくない人、未公開企業の不確実性に耐えられない人
5. 参加時の現実的な心構えと使い方
- 「投資」ではなく「体験」として捉える:期待値を高くしすぎない
- 無理にサービスを切り替えない:本当に得かどうか支出総額で比較する
- 複数の引換券が要る場合は、交換条件や発行上限を事前に確認しておく
- 将来の流動性や上場の有無は未確定なので、現金化を前提にした資金計画は立てない
6. まとめ
カブアンドは、生活の支払いを通じて「株主になる体験」を提供する新しいサービスです。
少額から株主になれる点は魅力的ですが、受け取る株式が未公開であり、流動性や将来価値が不確定であることを十分に理解したうえで参加する必要があります。
興味がある場合は、まずは情報を集め、余裕資金の範囲で“体験的に”参加するのが賢明です。
