【決定版】auAM「レバレッジ・オールカントリー(レバカン)」を徹底解説|オルカンの2倍を目指す新ファンドの仕組み・リスク・メリットを完全まとめ
世界中の株式にまるっと分散できる「オルカン」。そのオルカンに“レバレッジをかけたバージョン”として登場したのが、auアセットマネジメント(auAM)の
「auAMレバレッジ・オールカントリー」、通称「レバカン」です。
本記事では、通常のオルカンとの違い、レバレッジの仕組み、長期運用の注意点、どんな投資家に向いているかまで、徹底的に詳しく解説します。
1. レバカンとは? なぜ登場したのか
レバカンは、世界の株式市場に広く分散する「MSCIオールカントリー・ワールド・インデックス(ACWI)」の値動きに対して、
概ね2倍のリターンを目指すレバレッジ型ファンドです。
世界株への分散&強気の成長取り込みという特徴から、投資家の間で「攻めのオルカン」として注目を集めています。
背景としては、以下のようなニーズがありました。
- 世界株インデックスでもっとリターンを取りたい
- NASDAQ100よりリスクを抑えつつレバレッジを使いたい
- 世界経済全体の成長を強く取りに行く手段がほしい
既にNASDAQ100のレバレッジ商品は多くありましたが、「世界株式 × レバレッジ」は珍しく、ここに auAM が参入した形です。
2. レバカンの基本スペック
| ファンド名 | auAMレバレッジ・オールカントリー |
|---|---|
| 対象指数 | MSCI ACWI(全世界株式) |
| 目標値動き | 概ね2倍 |
| 投資地域 | 先進国 + 新興国(約47ヵ国) |
| 資産数 | 約3,000銘柄 |
| カテゴリー | レバレッジ型ファンド(追加型) |
「世界中に2倍で投資できる」
これがレバカン最大の特徴です。
3. レバレッジの仕組み:どうやって“2倍”にしているのか?
レバカンは、先物やスワップなどのデリバティブ取引を利用して、投資元本に対して2倍の値動きを目指しています。
■ レバレッジの基本式
資産の値動き × 2 ≒ レバカンの値動き
例えば ACWI が +5% 上がれば、レバカンは +10% を目指す。
逆に −5% 下がれば −10%です。
■ “毎日”レバレッジを調整する
レバレッジ型ファンドは、値動きに応じて毎日レバレッジ比率を調整するため、
長期では指数の2倍にならない 点が重要です。
ポイントはここ:
- 上昇局面では複利で伸びやすい
- 乱高下が続くとロスが大きくなる
- 暴落相場では回復に時間がかかる
4. レバカン vs オルカン:どちらが優れている?
■ 結論:優劣ではなく“役割が違う”
オルカン → 長期で世界経済の成長を淡々と拾う
レバカン → 世界経済の上昇を「濃縮して」取りにいく
| 項目 | オルカン | レバカン |
|---|---|---|
| 値動き | 1倍 | 約2倍 |
| リスク | 低〜中 | 高 |
| 長期向きか | ◎ | △(局面次第) |
| 暴落時 | 回復しやすい | 回復に時間がかかる |
| 初心者向きか | ◎ | × |
レバカンは「ハイオク燃料」。
平常時は力強いが、荒れた相場では燃費が悪化します。
5. レバカンのメリット(“攻め”の要素)
■ ① 世界株式のリターンを大きく狙える
ACWI が年平均 7%成長なら、レバカンは理論上 14%も狙える。
■ ② 特定地域に偏らない
NASDAQ100のレバ型はテック偏重だが、レバカンは世界に分散されているため極端な偏りがない。
■ ③ 資産形成の“時間短縮”が可能
世界株の長期成長を味方にできれば、資産形成のスピードを加速できるポテンシャルがあります。
6. レバカンのリスク(“攻めの副作用”)
■ ① 下落局面での損失が重い
−10%の下落 → レバカンは −20%。
■ ② 長期だと指数の2倍にならないことがある
レバレッジ型の宿命で、乱高下が続くとパフォーマンスは劣化します。
■ ③ 長期保有は心理的にキツい
半値になるような暴落時、「売りたい」という気持ちと戦う必要があります。
■ ④ 新NISAの成長投資枠では買えない
レバレッジ型は NISA対象外 のため、課税口座での運用が必須です。
7. レバカンはどんな人向き?
✔ 向いている人
- リスク許容度が高い
- 資産形成のスピードを重視
- 長期で世界株の成長を信じている
- 値動きの荒さに耐えられる
✘ 向かない人
- 安定した資産形成がしたい
- 暴落で精神的に不安になるタイプ
- NISA中心で運用したい
- 短期での値動きが気になる
8. レバカンの上手な使い方
■ ① 資産の 10〜30% 程度の“攻め枠”に入れる
コア資産をオルカンやS&P500に置き、
レバカンは攻めのサテライトにするのが王道。
■ ② 積立よりも「相場の大きな下落時」のスポット買いが有効
レバレッジは下落からの回復力が鍵。暴落後の上昇局面が狙い目です。
■ ③ 長期で握れるメンタルが必要
途中で下落しても売却しないという覚悟が必要です。
9. まとめ:レバカンは“世界株 × レバレッジ”の新しい選択肢だが、使いどころが重要
auAM がリリースした「レバカン」は、世界株式の成長を2倍の力で取りに行く強力なファンドです。
ただしその裏で、
・下落時のダメージ2倍
・長期で指数の2倍にならない可能性
・心理的負担の大きさ
といったレバレッジ特有のリスクも存在します。
“資産形成の基礎はオルカン、伸ばす部分にレバカン”
こうしたハイブリッド運用が最も現実的と言えるでしょう。
レバカンを上手に使えば、世界経済の成長を効率よく取り込める可能性があります。
投資経験者やリスクを理解できる人にとっては、有力な選択肢となるはずです。
