「年金だけで老後は大丈夫なのか?」
50代・60代に入ると、誰もが感じるこの不安。特に最近は、物価上昇や社会保険料の負担増、長寿化の影響で「老後資金は2,000万円必要」とも言われています。
しかし、焦る必要はありません。50代・60代からでも間に合う「資産防衛術」が確かに存在します。
この記事では、年金だけでは不安な方に向けて、今からできる具体的な備え方を紹介します。
1. 現金比率を見直す
50代・60代は資産の守りに入る世代と言われますが、すべて現金にしてしまうのは危険です。
理由は以下の2つ:
- インフレで現金の価値が目減りする
- 銀行預金の金利がほぼゼロ
資産の一部は運用に回しつつ、生活防衛資金を現金で確保するのがベストです。目安は生活費の1〜2年分程度を現金で残し、残りを投資に振り分ける形です。
2. 「インフレに強い資産」を取り入れる
物価上昇が続く中、インフレ対策も必須です。
例えば:
- インフレ連動国債:国が発行するためリスクが低く、物価に連動
- 金(ゴールド):無国籍資産として人気が再燃
- 高配当株投資:物価上昇下でも業績が安定している企業の株
特に高配当株は「年金の足りない部分を補う役割」として人気です。米国株ETFのSCHDなども注目されています。
3. 固定費削減は「最大の投資」
資産運用も大切ですが、もっと確実に効果が出るのが固定費の削減です。
たとえば:
- スマホを格安SIMに変更する
- 保険の見直し(必要ない保障を減らす)
- サブスクサービスの整理
毎月1万円の支出を減らせば、年間で12万円、10年で120万円もの節約になります。これは、年利4%の投資で運用するより確実な「利益」ともいえます。
4. 新NISAを活用する
50代・60代でもまだ間に合うのが新NISAの活用です。特に、非課税枠が拡大したことで、老後資金を効率的に運用できます。
- 年間360万円まで投資が非課税
- 運用期間は無期限
- 運用益がすべて非課税で受け取れる
定期預金代わりに、ローリスクのインデックスファンドに投資する方法も有効です。
5. ソーシャルレンディングも選択肢の一つ
近年、注目を集めているのがソーシャルレンディングです。少額から高利回りが狙える投資として、50代・60代の投資家にも人気があります。
たとえば:
-
- 年利5〜8%程度
-
- 1万円から投資可能
ただし、元本保証がないためリスク管理は必須です。複数の案件に分散投資するのが基本です。
まとめ|今からでも遅くない資産防衛術
「もう50代だから」「60代だから」と投資を諦める必要はありません。
老後資金は不安ですが、今からできることはたくさんあります:
- 現金と投資のバランスを見直す
- インフレに強い資産を持つ
- 固定費を削減する
- 新NISAを活用する
- ソーシャルレンディングなど新しい投資先を検討する
「知っているか知らないか」で、老後の安心度は大きく変わります。ぜひ一歩踏み出してみてください!