2025年2月、楽天投信投資顧問から新たな高配当株式ファンドが登場しました。その名も「楽天・高配当株式・日本ファンド(四半期決算型)」、通称「日本版楽天SCHD」。本記事では、このファンドの特徴、メリット・デメリット、米国版との違いなどを詳しく解説します。
楽天SCHD日本版の基本情報
- 正式名称:楽天・高配当株式・日本ファンド(四半期決算型)
- 設定日:2025年2月7日
- 信託期間:無期限
- 決算頻度:年4回(3月、6月、9月、12月の各25日)
- 信託報酬:年率0.297%
- 対象指数:ダウ・ジョーンズ日本配当100指数
- 新NISA:成長投資枠対応(つみたて枠は非対応)
このファンドは、日本国内の上場企業のうち、安定した配当実績を持ち、財務健全性が高い企業100社に分散投資するインデックス型投資信託です。
米国版SCHDとの違い
項目 | 米国版SCHD | 日本版楽天SCHD |
---|---|---|
対象市場 | 米国株 | 日本株 |
指数 | ダウ・ジョーンズ米国配当100指数 | ダウ・ジョーンズ日本配当100指数 |
信託報酬 | 0.192% | 0.297% |
為替リスク | あり | なし |
分配月 | 2月、5月、8月、11月 | 3月、6月、9月、12月 |
米国版に比べて信託報酬が高い点はデメリットですが、為替リスクがない点は日本版のメリットです。
組入上位銘柄(2025年1月時点)
- トヨタ自動車
- SOMPOジャパン
- 第一生命
- ブリヂストン
- 日本電気(NEC)
- 本田技研工業
- 日本たばこ産業(JT)
- MS&AD保険グループ
- 伊藤忠商事
- 東京海上グループ
保険・金融系の銘柄が多く、ディフェンシブなポートフォリオ構成となっています。
メリット
- 日本株に分散投資できる
- 年4回の分配金がある
- 為替リスクがない
- 確定申告で配当控除が使える
デメリット
- 信託報酬が高め(0.297%)
- 大型株偏重で成長性に乏しい可能性
- 自分で個別株を選べば手数料ゼロ
どんな人に向いているか?
日本版楽天SCHDは、安定した配当収入を求める投資家に向いています。特に、新NISAの成長投資枠を活用したい人や、為替リスクを避けたい人には魅力的な選択肢です。
ただし、コスト意識が高い人や、自分で銘柄選定ができる人には、個別株投資の方が適しているかもしれません。
まとめ
日本版楽天SCHDは、米国版SCHDのコンセプトを日本株に応用した高配当ファンドです。信託報酬の高さがネックではありますが、為替リスクがない点や分配金の安定性は魅力です。
投資判断は、自分の投資スタイルと目的に合わせて慎重に行いましょう。
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