資産形成や節税を考えるときに、「iDeCo(個人型確定拠出年金)」と「NISA(少額投資非課税制度)」のどちらを利用すべきか迷う人は多いです。
両者は目的や特徴が異なるため、自分のライフプランや投資スタイルに合わせて選ぶことが大切です。
1. iDeCoとNISAの基本的な違い
項目 | iDeCo | NISA |
---|---|---|
目的 | 老後資金の積立・節税 | 投資による資産形成・節税 |
掛金・投資額 | 月額5,000円〜最大68,000円(職業により異なる) | 年間120万円(新NISAは上限拡大) |
運用商品 | 投資信託や保険商品など限定的 | 株式、投資信託、ETFなど幅広い |
税制優遇 | 掛金全額所得控除、運用益非課税、受取時控除あり | 運用益・配当が非課税 |
資金の引き出し | 原則60歳まで引き出せない | いつでも売却・引き出し可能 |
2. iDeCoのメリット・デメリット
メリット
- 掛金が全額所得控除になるため節税効果が高い
- 運用益が非課税
- 受け取り時も公的年金控除や退職所得控除が使える
デメリット
- 60歳まで原則引き出せず流動性が低い
- 運用商品の選択肢がNISAに比べ限定的
- 手数料がかかる場合がある
3. NISAのメリット・デメリット
メリット
- 運用益や配当が非課税
- 株式やETFなど多様な商品に投資可能
- いつでも売却・引き出し可能で流動性が高い
- つみたてNISAなら少額から積立可能
デメリット
- 年間投資枠の制限がある(新NISAで拡大中)
- 掛金が所得控除の対象にならない
- 非課税期間終了後の扱いに注意が必要
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4. どちらを選ぶべき?おすすめの選び方
どちらが良いかは、あなたの投資目的や資金の流動性のニーズによります。
- 老後資金をじっくり積み立てたい・節税効果を最大化したい→ iDeCoがおすすめ
- 資金をすぐに使う可能性がある・幅広い商品に投資したい→ NISAが向いている
- 余裕があれば両方併用するのも有効
例えば、20代〜40代のうちから老後資金を計画的に積み立てたい方はiDeCo、仕事の環境や収入が変わりやすい人はNISAの柔軟性が合うでしょう。
5. iDeCoとNISAは併用できる?
実はiDeCoとNISAは併用可能です。両者の良いところを活かすことで、より効率的な資産形成が可能になります。
たとえば、iDeCoで所得控除を活かした節税と老後資金の積立をしつつ、NISAで流動性を確保しながら株式投資も楽しむという方法です。
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まとめ
iDeCoとNISAはそれぞれ特徴やメリット・デメリットが違います。目的やライフプランに応じて使い分けることが成功の鍵です。
まずは少額から始めて、税制メリットを活かしつつ、長期的にコツコツ資産を増やしていきましょう。
ぜひこの記事を参考に、自分に合った資産形成の第一歩を踏み出してくださいね!