2024年からスタートした新NISAは、年間最大360万円もの非課税枠が用意され、これまで以上に投資の自由度が高まりました。
「新NISAを活用して安定した収入を得たい!」
そんな方に注目されているのが高配当ETFです。分配金を定期的に受け取れることから、資産形成と生活の安定を両立させる投資先として人気が高まっています。
しかし、高配当ETFにはメリットだけでなく、いくつかの注意点もあります。
今回は新NISAで高配当ETFを活用する戦略を初心者にもわかりやすく解説!おすすめ銘柄や具体的なシミュレーションも紹介します。
高配当ETFとは?仕組みを簡単におさらい
ETF(上場投資信託)は株式と同様に証券取引所に上場している投資信託です。
中でも高配当ETFは、配当利回りの高い銘柄を中心に構成されており、年数回の分配金を得られるのが魅力。
例えば、米国株式の高配当ETFであるVYMやHDVなどは、年間3~4%程度の分配利回りを目安にする投資家が多いです。
新NISAで高配当ETFを活用するメリット
① 分配金が非課税で受け取れる
通常の課税口座では、分配金に20.315%の税金がかかります。
しかし新NISAの非課税枠内であれば、分配金は非課税!例えば年間10万円の分配金を受け取った場合、課税口座では約8万円しか手元に残りませんが、新NISAなら丸ごと10万円受け取れます。
② 長期投資で複利効果を狙える
受け取った分配金を再投資することで、雪だるま式に資産を増やすことが可能です。
特に高配当ETFは値動きが比較的安定している商品も多いため、長期投資と非常に相性が良いといえます。
③ インフレ対策にもなる
物価上昇の影響を受けづらいのも高配当ETFの魅力です。株式由来の分配金は企業業績に連動するため、インフレ下でも一定の配当維持が期待できます。
新NISAで高配当ETFを選ぶ際の注意点
① 為替リスクに注意
米国高配当ETFはドル建てのため、円安・円高で受け取る分配金の円換算額が変わる可能性があります。
② 分配金利回りだけで選ばない
分配金利回りが高くても、基準価額が下落し続けるようではトータルリターンがマイナスになる恐れがあります。
配当利回りだけでなく、構成銘柄や過去の値動きもチェックしましょう。
③ 流動性を確認する
ETFによっては取引量が少なく、売買したいときに思った価格で取引できないリスクも。
なるべく取引量が多く、流動性が高いETFを選ぶのがおすすめです。
高配当ETF運用シミュレーション
例えば、新NISA枠で年間120万円を高配当ETF(利回り4%想定)に投資した場合、
年間分配金:48,000円(税引きなし)
これを20年続けると、元本は2,400万円、累積分配金は約120万円超となり、さらに再投資すれば資産は大きく成長します。
これが課税口座だと20%超の税金が引かれるため、新NISAの非課税メリットは非常に大きいです。
まとめ|新NISAで高配当ETFは堅実派におすすめ
新NISAの非課税制度を活かして高配当ETFに投資することで、安定収入を得つつ将来の資産形成が期待できます。
ただし、高配当ETFにもリスクはあります。銘柄選びを慎重に行い、分散投資でリスク管理を徹底しましょう。
ぜひ、新NISAの活用を検討している方は、高配当ETFという選択肢を取り入れてみてください!