楽天SCHDとSBI SCHDはどちらが良い?徹底比較と選び方のポイント
高配当株ETFとして人気のある米国ETF「SCHD(シュワブ米国配当株式ETF)」を、日本国内の証券会社でも手軽に購入できる「楽天・SCHD」「SBI・SCHD」が登場しました。しかし、似たような商品に見えても、実は両者にはいくつかの違いがあります。
この記事では、楽天SCHDとSBI SCHDのどちらが良いかについて、信託報酬、分配金の扱い、再投資の仕組みなどを中心に詳しく比較し、どちらを選ぶべきかを解説していきます。
SCHDとは何か?基本をおさらい
まずは、両商品が連動する「SCHD」について簡単に説明します。
SCHD(Schwab U.S. Dividend Equity ETF)は、米国の優良な高配当株に分散投資するETFで、配当利回りが高く、過去の成績も良好です。以下のような特徴があります:
- 経費率:わずか0.06%
- 配当利回り:約3.5〜4.0%(年によって変動)
- 構成銘柄:主に連続増配企業(例:P&G、シスコ、コカ・コーラなど)
- 運用元:Charles Schwab
米国高配当ETFの中でも、長期投資に向いているとされる人気のETFです。
楽天SCHDとSBI SCHDの基本スペック比較
項目 | 楽天SCHD | SBI SCHD |
---|---|---|
運用会社 | 楽天投信投資顧問 | SBIアセットマネジメント |
投資対象 | SCHD | SCHD |
為替ヘッジ | なし | なし |
信託報酬(税込) | 0.308% | 0.275% |
分配金 | 年4回/再投資型 | 年4回/再投資型 |
一見してわかるのは、SBI SCHDの方が信託報酬がやや低いという点です。ただし、他の点では両者ともほぼ同様の仕組みで運用されています。
楽天SCHDのメリット・デメリット
メリット
- 楽天証券ユーザーにとっては買いやすく、楽天ポイントも活用できる
- SCHDに忠実に連動しており、米国ETFとほぼ同じ値動きが期待できる
デメリット
- 信託報酬がSBIと比べて若干高い(0.308%)
- 新設されたばかりで運用歴が浅く、純資産残高が少ない(2025年時点)
SBI SCHDのメリット・デメリット
メリット
- 信託報酬が低い(0.275%)ため、長期運用で差が出やすい
- SBI証券のiDeCo・新NISAにも対応しやすいラインナップ
デメリット
- まだ知名度が低く、運用資産残高も少ない
- 楽天証券ユーザーには使いづらい
再投資型か分配金型か?
どちらのファンドも現時点では「再投資型」で分配金は再度投資されますが、将来的に分配型バージョンの設定がある可能性も。FIREや高配当戦略を考えるなら、分配型への切替や新設ファンドの動向もチェックしておきたいところです。
どちらを選ぶべきか?結論は「好みと証券会社で決める」
楽天SCHDとSBI SCHDは、どちらもSCHDに連動し、似たような運用設計をしています。そのため、「どちらが絶対的に優れている」という結論は出しづらく、あなたがどの証券会社を使っているか、ポイント還元制度をどう活用したいかで選ぶのがベストです。
長期的な観点で見ると、信託報酬の差は大きくなりますので、コスト重視ならSBI SCHD、利便性重視なら楽天SCHDがおすすめです。
まとめ:自分に合った選択で長期投資を成功させよう
楽天SCHDとSBI SCHDは、どちらも魅力的な米国高配当連動ファンドです。証券口座の利便性やポイント制度、コストの違いを踏まえて、納得のいく選択をすることが重要です。どちらを選んでも、長期的に資産を育てるには良い選択肢となるでしょう。
今後も新たなファンドやサービスが登場する可能性があるため、最新情報を常にチェックする姿勢も大切です。今すぐ口座を見直し、自分に合った米国ETFへの投資を始めてみましょう!