インカムゲインを重視する投資家にとって、毎月分配型ETFは魅力的な選択肢です。特にFIRE(経済的自立と早期リタイア)を目指す人にとって、安定したキャッシュフローは生活の土台となります。
この記事では、2025年に注目すべき毎月分配型ETF5選を利回り・リスク・流動性などの観点から比較し、どんな投資家に向いているかを解説します。
毎月分配型ETFとは?
ETF(上場投資信託)は通常、四半期または年1回の分配が一般的ですが、毎月分配型はその名の通り毎月配当金を受け取れる仕組みです。
以下のような方に向いています:
- FIREを目指している人
- 年金以外に定期的な収入源が欲しい人
- 高配当戦略で資産を増やしたい人
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おすすめ1:QYLD(グローバルX NASDAQ100カバードコールETF)
QYLDは、NASDAQ100指数に連動しつつ、オプション戦略で高いインカムを実現しています。利回りは年10%超のことも。
- 利回り:10〜12%
- 配当頻度:毎月
- リスク:価格の値上がり益はほぼ期待できない
おすすめ2:JEPI(JPモルガン・エクイティ・プレミアムETF)
高配当と安定運用を両立した人気ETF。大型株中心で、比較的リスクも抑えられています。
- 利回り:7〜9%
- 配当頻度:毎月
- 特徴:価格変動が少ないため初心者にも◎
おすすめ3:XYLD(S&P500カバードコールETF)
S&P500に連動した高配当ETF。QYLDより分散性が高く、安定志向向き。
- 利回り:8〜10%
- 配当頻度:毎月
- 特徴:S&P500構成企業がベース
おすすめ4:RYLD(ラッセル2000カバードコールETF)
小型株指数ラッセル2000に連動。リスクは高めだが利回りも魅力。
- 利回り:10%前後
- 配当頻度:毎月
- リスク:値動きは大きめ
おすすめ5:HYG(iシェアーズ・iBoxx米ドル建てハイイールド社債ETF)
債券ETFながら毎月分配で安定性あり。株式とは違う値動きでポートフォリオのバランスに最適。
- 利回り:4〜6%
- 配当頻度:毎月
- 特徴:株式とは異なるリスクプロファイル
毎月分配型ETFの注意点
高利回りETFには以下のリスクも:
- 価格上昇が期待できない(インカム特化)
- 利回りが変動する可能性がある
- 配当の一部が元本払い出しのケースも
目的に応じた使い分けが重要です。FIRE目的なら生活費の補填用としてポートフォリオの一部に組み込むのがおすすめです。
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まとめ:毎月分配ETFは“使い方”次第で武器になる
毎月分配型ETFは、FIREや副収入として非常に強力な武器になりますが、全力投資ではなくあくまで「補完的なインカム源」として使うのが成功のコツです。
利回りだけでなく、分配金の安定性や資産の分散性も重視しながら、自分のライフプランに合ったETFを選びましょう。