「金の投資って難しそう…」と思っていませんか?実は金は、インフレや金融危機に強い“守りの資産”として、2025年の今も注目を集めています。この記事では、金投資のメリット・デメリット、投資方法、最新の価格動向まで、初心者の方にもわかりやすく解説します。
金投資とは?なぜ人気があるのか
金(ゴールド)は、古代から価値の保存手段として世界中で重宝されてきました。株式や債券のように配当や利息は生みませんが、次のような理由で根強い人気があります:
- インフレに強い:通貨価値が下がるときも金の価値は相対的に維持される
- 有事の金:金融危機や地政学リスクの際、資金が金に逃避する
- 世界共通の資産:どの国でも価値が認められる
最近では、ロシア・ウクライナ情勢や米国の金融政策を背景に、金価格は高値圏で推移しています。
金価格の動き|2025年の展望
2025年に入っても、金価格は1トロイオンス=2,000ドル台を維持しています。背景には:
- 米国の金利高止まりへの警戒感
- 世界的なインフレの長期化
- 中国・インドなど新興国の旺盛な需要
があります。特に新興国の中央銀行が外貨準備の多様化を進め、金の買い入れを強化していることが注目されています。
金投資の方法は主に4つ
個人投資家が金投資を始める方法は、大きく次の4つです。
1. 純金積立
毎月一定額で金を購入する方法。少額から始められ、価格変動リスクを平準化できますが、手数料はやや割高です。
2. 金地金(インゴット)の現物保有
金そのものを購入し、自宅や銀行の貸金庫で保管する方法です。実物資産を持つ安心感はありますが、保管料や盗難リスクに注意が必要です。
3. 金ETF・投資信託
証券口座を通じて手軽に取引可能。現物と連動するETF(例:SPDRゴールドシェア)や、金先物を利用するファンドもあります。
4. 金鉱株投資
金価格の上昇が企業収益に直結する金鉱山会社の株を買う方法です。ただし企業固有のリスクがあるため、金そのものより値動きは大きくなりがちです。
金投資のメリット
- インフレヘッジ:紙幣価値が下がる中でも資産価値を守りやすい
- ポートフォリオ分散効果:株式や債券とは異なる値動き
- 長期的な価値保存:過去何百年も価値を失わなかった実績
金融危機や地政学リスクが高まると、金は“安全資産”として強さを発揮します。
金投資のデメリット・注意点
- 配当・利息がない:金自体はインカムゲインを生まない
- 価格変動リスク:短期では値動きが荒い場合も
- 手数料負担:特に積立や現物保管はコストがかかる
また、金はあくまで「資産を守る」用途が中心。短期売買で利益を狙う投資とは性格が異なることを理解しておきましょう。
2025年、金投資は買いか?
インフレが続く限り、金はポートフォリオの保険として機能する可能性が高いと言われています。一方で米国の利上げが続くと金利のつかない金は売られやすくなるため、短期的には相場の上下が激しくなることも予想されます。
結論として、金投資は次のような方におすすめです:
- 資産の一部を安全資産で持ちたい人
- インフレや通貨リスクが心配な人
- ポートフォリオを分散させたい人
まとめ|金投資で資産を守る
金は投資というより「守りの資産」という色合いが強い商品です。全資産を金にするのはおすすめできませんが、資産の数%~10%程度を金に分散することで、ポートフォリオ全体の安定性が高まる可能性があります。
「投資は攻めと守りのバランスが大事」。その守りの要として、金投資を検討してみる価値は十分あるでしょう。